赤い靴のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- カーレン…赤い靴にあこがれて、奥様をだまし赤い靴を手に入れる。
- 奥様…幼いカーレンを引き取り、深い愛情で育てる。
- 赤い靴にあこがれるカーレンは、みなしごとなり奥様にひきとられる。
- カーレンは目の不自由な奥様をだまし赤い靴を買ってしまい、教会にはいていくが靴は勝手に踊りだしてしまう。
- 今にも死にそうな奥様をおいて赤い靴をはいて出かけるが、そのまま止まらなくなってしまいずっと踊りながらさまようことに。
- 町から遠く離れた砂漠の中で脱ぎ捨てられた赤い靴が見つかる。
赤い靴のあらすじ!
昔ある所にカーレンという女の子がいました。
カーレンの家はとても貧しく、
カーレンはいつも貧しい服を着て裸足で歩いていました。
でもカーレンには赤い靴をはくという夢がありました。
今日もまた病気のお母さんの薬をとりにいく途中、
靴屋さんに飾ってある赤い靴を見ながらうっとり。
それからまもなく、カーレンのお母さんは亡くなってしまいました。
カーレンが泣いていると、おばあさんが赤い靴を持って立っていました。
カーレンは大喜びでその靴をはきましたが、
おばあさんはいつのまにか消えていました。
お葬式には赤い靴は見合いませんでしたが、
他に靴が無かったカーレンはそれをはいていました。
お葬式の帰り道、カーレンの前に馬車が止まり上品な奥様が。
奥様は一目でカーレンが気に入り、カーレンは引き取られることになりました。
カーレンはこれは赤い靴のおかげだと思いましたが、
奥様は家に着くと赤い靴を燃やしてしまいました。
協会に行くのに赤い靴はダメだったからです。
それからカーレンは奥様の愛情を受けすくすくと大きくなり、
何不自由ない生活を送っていました。
でも、カーレンはまだ赤い靴を諦めていませんでした。
カーレンの靴が古くなり買い替えるとき、
カーレンは目が悪くなり色の識別が出来なくなった奥様をだまし、赤い靴を買ってしまいました。
カーレンは次の礼拝の日に赤い靴をはいて教会に。
赤い靴を履いて教会に行くことはとても悪い事だと知っていたし、黒い靴も持っていました。
しかし、それでもカーレンは赤い靴をはいたのです。
協会での祈りの時間はカーレンにとってはどうでもよい事だったのです。
赤い靴さえ手に入れば…。
するとその時、突然赤い靴がひとりでに動き始め、教会内は騒然と。
やっとのことで赤い靴を脱がしてもらったカーレン。
奥様はウソをついて赤い靴をはいたカーレンに深く悲しみ、
なんと病気になってしまいました。
しかし、カーレンは看病するどころか、赤い靴のことで頭がいっぱい。
奥様が今にも死にかけているというのに、ついに赤い靴をはいてダンスパーティへ出かけてしまいました。
カーレンは踊りながらついに町の広場まできてしまい
ダンスを止めようとしましたが、赤い靴はまたひとりでに踊り続けてしまったのです。
町を飛び出してからも、止まることなく朝も夜も踊り続けるカーレン。
再び生まれ育った町を通った時、奥様は亡くなっており
お葬式がおこなわれていました。
カーレンは、自分はなんて恩知らずで、見栄っ張りで愚かだったのだろうと嘆きましたが、もう何もかも遅かったのです。
それからどれくらいかたった後、町から遠く離れた砂漠のなかで、1人の旅人が脱ぎ捨てられた赤い靴を見つけました。
その場所は優しい神の光に満ち溢れていました。
カーレンはここで神に許され、天国に召されたのでした。
しかし、そのことを知っているのは赤い靴だけです。
赤い靴のまとめ、教訓と感想!
アンデルセンによって書かれたお話です。
赤い靴に執着した女の子の悲しく怖いお話。
みなさんもどうしてもそれがほしいと思って我慢が出来なかったことはあるのではないでしょうか。
このお話には誘惑に負けるとどうなるか、恩知らずなことをするとどうなるかという戒めが込められていますね。
悲しくて怖いお話だね。でも、だれでもカーレンのようになってしまうかも…。