天の羽衣のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- イカトミ…天女に恋をして羽衣を隠して妻とする。
- 天女…イカトミに羽衣を隠され、イカトミの妻となる。
- イカトミは天女の水浴びを偶然見かけ、その羽衣を持って帰ろうとする。
- 天女に恋をして羽衣を隠して妻としてしまう。
- 3年後、天女が隠されていた羽衣を見つけてしまう。
- 天女は天に帰ってしまった。
天の羽衣のあらすじ!
昔々、イカトミという狩人がいました。
ある日、狩りをするために山に入ると、空に白いものがふわふわ浮かんでいるのが見えました。
その白いものが降りた湖をみると、それはとても美しい天女たちでした。
近くの木に天女たちの羽衣がかけているのを見つけ、あまりの美しさにその羽衣を持って帰ろうとしました。
でも、羽衣を取られてしまった天女は天に帰ることができません。
しくしく泣き続ける天女を見て、イカトミは一度は羽衣を返そうとしました。
ですが、天女の美しさに目を奪われ、なんとイカトミは恋に落ちてしまったのです。
「これは返せません。私の妻となってください。」
イカトミは羽衣を隠し、天女に自分の妻になるよう迫りました。
天女は何度も何度も羽衣を返すように頼みましたが、イカトミは首を縦にはふりません。
天女はとうとう諦めてイカトミの妻となりました。
そうして、天女が妻となって3年の月日が流れました。
イカトミと天女は仲睦まじく暮らしておりましが、天女はいつも天に帰りたいと願っていました。
ある日、天女は隠されていた羽衣を偶然見つけました。
「これで天に帰れる。でも…。」
あれほど天に帰りたいと願っていたのに、天女はためらいます。
いつの間にか、天女もイカトミのことを愛してしまっていたのです。
天女はさんざん迷いましたが、ついに天に帰る決心をします。
その頃、イカトミは天女のためにきれいな櫛を買って帰っていました。
ふと空を見上げると、なんとそこには天に帰る妻の姿が。
「待ってくれ!」
イカトミは追いかけますが、そのうち天女の姿は見えなくなってしまいました。
天の羽衣のまとめ、教訓と感想!
昔から日本に伝わる羽衣伝説。
最も有名なものは静岡県の三保の松原ですね。
イカトミは羽衣を隠して無理やり天女を妻としてしまいますが、そんなことせずに最初から自分の気持ちを素直に伝えていたら、天女は空に帰ったりしなかったのでしょうか。
自分の気持ちを素直に伝えるというのは簡単そうでなかなか難しいですよね。
いくら恋をしたといって、大事なものを隠して妻にするのはいかがなものか…。
読んだ後、ちょっと切なくなるよね…