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【フランダースの犬】あらすじを短く簡単にまとめてみた!

あらすじイヌ
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フランダースの犬のサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

フランダースの犬の登場人物
  • ネロ…貧しいが心優しく、絵がだいすきな男の子。
  • ダースじいさん…ネロのおじいさんで、とても優しい人。
  • パトラッシュ…ネロとダースじいさんが、ある日道ばたでひろった犬。
  • アロアのお父さん…ネロの友達のお父さん。お金持ちで、ネロに冷たい。

 

サクッとあらすじ!
  1. ネロとダースじいさんはある日、パトラッシュという犬をひろい、幸せに暮らしていた。
  2. やがてダースじいさんは病気になり、アロアのお父さんはネロの悪い噂を流すようになったがネロはまじめに働き、コンクールにだす絵を描き続けた。
  3. しかしおじいさんは死んでしまい、コンクールにだした絵も落選し、ネロは生きる希望をうしなってしまった。
  4. アロアのお父さんはネロの優しさに気づき、ネロを助けようとしたが、ネロはずっと見たいと願っていたルーベンスの絵の前で、パトラッシュといっしょに息を引き取った。

フランダースの犬のあらすじ!

ベルギーという国の、フランダース地方でのお話です。

 

とある村に、ダースじいさんと、ネロという少年が住んでいました。

ネロは両親をなくし、ダースじいさんに引き取られたのでした。

 

ふたりはがんばって働いて暮らしていましたが、毎日ミルクとパンだけの貧しい生活を送っています。

 

ある日、草むらに犬が倒れていました。

 

「つれて帰って、手当てをしよう」

 

ダースじいさんがそう言って、ふたりはその犬を連れ帰り、自分たちのパンとミルクを分けました。

犬の名前はパトラッシュ。

パトラッシュの前の飼い主はとてもいじわるで、パトラッシュにつらい仕事をさせていました。

そして、とうとう動けなくなったパトラッシュを道ばたに捨てていったのです。

パトラッシュは、おじいさんとネロのおかげで元気になり、ふたりの仕事をよろこんで手伝うようになりました。

 

しばらくして、おじいさんは病気になりました。

 

「心配しないで! お仕事は、ぼくとパトラッシュでできるよ。ね、パトラッシュ!」

「わん!」

 

ネロとパトラッシュは、動けないおじいさんの代わりに仲良く仕事をがんばりました。

離れた町にミルクを運んで売るのです。

 

しかし、ある教会に入るとネロはいつも、元気がなくなってしまいました。

その教会には美しい絵がたくさん飾られています。

なかでもネロが見たいのは、ルーベンスという有名な画家の絵です。

でもその絵はカーテンで隠されており、お金を払わないと見ることができませんでした。

 

そして、ネロにはアロアという友達がいました。

アロアはお金持ちのむすめで、アロアの父親はネロのことをみすぼらしいと言って嫌っていました。

ネロだけ、アロアの誕生日パーティにいつも呼んでもらえなかったのです。

 

「僕がだいすきな絵で、有名な絵描きになれれば、こんな思いはしなくてすむのかな……」

ネロのさみしい気持ちを知っているのはパトラッシュだけでした。

 

そんなとき、まちで絵のコンクールが開かれることになりました。

絵がえらばれると、お金がもらえます。

 

「よし、ぼくはこのコンクールに絵をだそう」

 

ネロは毎晩、仕事のあとに絵を描き続けました。

やがて季節は夏から冬に変わります。

 

とある夜、アロアの父親の納屋が燃えました。

アロアの父親はだれかが火をつけたに違いないと思い、ネロが犯人だと村の人々に言いふらしました。

もちろん、ネロはそんなことをしていません。

けれど段々、人々はネロに冷たくなり、ネロに仕事をたのむ人は少なくなりました。

 

「大丈夫、大丈夫だよパトラッシュ。りっぱな絵描きになれば、きっと認めてもらえるから……」

 

そうしてくじけずに仕事をし、絵を描き続けていたネロ。

クリスマス・イブが近づいた夜に、出来上がった絵を教会へ持って行きました。

 

「ただいま、おじいさん!

さっき絵を持って行ったんだ、すごくうまく描けたよ

おじいさん、……おじいさん?」

 

ところが、家に帰ると、おじいさんは亡くなっていました。

ネロはとうとう悲しみに暮れてしまいます。

 

「パトラッシュ、ぼくたちこれからどうしようか」

「わん」

「コンクールに入賞できなければ、もう家賃を払うお金もないよ」

 

そしてクリスマス・イブの日。

入賞者のなかにネロの名前はありませんでした。

 

「ごめんね、パトラッシュ、ぼくの力不足でごめんね……」

 

ふらふらと村へ戻る道すがら、パトラッシュは道に落ちている財布を拾いました。

それはアロアのお父さんの財布でした。

アロアの家では、大金が入った財布がなくなって大騒ぎだったのです。

ネロはそれをアロアの家へ持って行きました。

 

「ごめんください」

「あら、ネロ、ごめんなさい今うちはとても大変で、あなたに何もしてあげられないの」

「いえ、パトラッシュがお財布を見つけたので……。もしよければ、パトラッシュに、なにか食べさせてやってください」

「まあ!」

 

アロアのお母さんは大変おどろきました。

アロアのお父さんも後からそのことを知り、自分がネロをおとしめたことを後悔しました。

 

「わしはネロにひどいことをしてしまった……。

優しいネロのおかげで我が家は助かった!」

 

ネロは、パトラッシュを置いてどこかへ消えてしまっていました。

ふぶきのなかどこへ行ったのでしょうか。

アロアのお父さんは、村人に呼びかけてみんなでネロを探しました。

 

そんななか、パトラッシュが教会へ行くと、そこにはネロが倒れていました。

ネロは、夢も希望もなくしてしまって、さいごにどうしてもルーベンスの絵が見たかったのです。

安らかな顔で息を引き取っているネロのとなりで、パトラッシュもながい眠りにつきました。

 

ふたりの魂はいっしょに空へとのぼっていき、

みんながネロとパトラッシュを見つけたのは、それからしばらく経ってのことでした。

 

おしまい。

フランダースの犬のまとめ、教訓と感想!

このお話には、ネロという少年が、好きなこと(絵を描くこと)を好きなように楽しめなかった、という部分があるように思います。

きっとネロは元気いっぱいだったら、コンクールに一度落ちても、すきな絵を描き続けてまたがんばろう!と思ったはずです。

けれど、一度落選したときに心が折れてしまうほど、ネロをとりまく環境はきびしくつらいものだったのだと思います。

そんななか、アロアのお父さんがネロの悪口を言わなければ、ネロのこころの傷は減って元気を保てていたかもしれません。

誰かの人生をつらいものにして、楽しみや幸せをうばってしまわないように、気をつけたいですね。

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