北風と太陽のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 北風…太陽に力比べしようと誘う。
- 太陽…北風の誘いに興味を持ち力比べをする。
- 旅人…北風と太陽の力比べに利用される。
- 北風が太陽に力比べに挑み、太陽はOKする。
- 北風と太陽の前に一人の旅人が通りかかる。旅人の服を脱がせたら勝ち、という勝負になった。
- 北風は、どんどん強い北風を当てるが旅人は服を脱ごうとしない。
- 次に太陽が旅人に日光を注ぐ。旅人は体が温かくなり、上着を脱いで薄着になるがあまりの暑さに途中の池で服を全部脱ぎ、水浴びをする。勝負は太陽が勝つ。
北風と太陽のあらすじ!
ある日、北風が太陽のところにぴゅーぴゅー言いながら来ました。
北風が言いました。
「太陽さん、今日は俺と力比べをしないか?」
太陽は答えました。
「面白そうですね。いいでしょう、やってみましょう」
北風と太陽の力比べをやることになりました。
そこへ、一人の旅人が歩いてきました。
北風が太陽に言いました。
「あの旅人の服を脱がせたら勝ちだ。いいな?」
太陽もうなずきました。
まずは北風が、自慢の冷たい風を旅人に吹き付けます。
びゅ~びゅ~びゅ~
旅人は寒さで縮こまり、自分の体を両手で抱えました。
北風はこれでもか、とさらに強い風をつけます。
ビュービュービュー
北風は、力が無くなるまで風を吹き続けましたが
旅人の服を脱がすことはできませんでした。
「次は私の番ですね」
そういって太陽は温かな日差しを旅人に注ぎました。
旅人は温かい日差しが気持ちよく、どんどん進んでいきます。
さん、さん、さん
太陽も少しずつ日差しを強くしました。
すると旅人は暑くなってきて、マントを脱ぎ薄着になりました。
サン、サン、サン、サン
太陽も徐々に日差しを強くしていきます。
旅人は汗だくになりました。
通りかかりに池を見つけた旅人は
「汗を流したい!」
といって、服を脱ぎ池の中で気持ちよさそうに行水をはじめました。
北風は言いました。
「勝負は俺の負けだ」
こうして北風と太陽の勝負は
太陽の勝利となったのでした。
北風と太陽のまとめ、教訓と感想!
北風は自分の出す北風が一番強く、
風の強さで物を飛ばすことさえできると自信を持っていました。
そこへ、いつも同じ位置で光を注ぐだけに思えた太陽に力比べを挑みました。
いざ勝負してみると、旅人は北風に負けまいと
マントで身を守り、寒さと風に対応しました。
一方、太陽はいつもどおり温かな日差しを旅人に注ぎます。
太陽は温める役割を持っている為、旅人も気分がよくなり、今度は暑くなりすぎて自らマントを脱ぎました。
おまけに池を見つけると全裸になって水浴びをはじめました。
北風はこれを見て愕然として負けを認めました。
ここでいう北風は「絶対脱がせてやる」という自分の意思だけで、
旅人はマントを脱ぐための道具として見ている事です。
太陽は、日差しの加減で「旅人に」マントと服を脱がせました。
人間も同じような事が言えます。
力でやらせようとするのか、それとも遠くから見守りながら自ら取り組もうとさせるのか、一生涯の大きな課題ともいえるでしょう。
思い通りにいかないのが世の中