子育て幽霊のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 飴屋さん…毎晩飴に買いに来る女の人を不気味に思う。
- 女の人…毎晩夜遅くに飴を買いに来る。
- 飴屋さんのところに毎晩夜遅くに飴を買いに来る女の人がいた。
- 隣村の飴屋が言うにはその女の人は1ヶ月前に死んだ松吉の女房だった。
- その女の人の墓の前に捨て子がいた。
- 女の人は捨て子のために毎晩飴を買いに来ていたのだった。
Contents
子育て幽霊のあらすじ!
昔々、ある村に一軒の飴屋さんがいました。
ある夏の日の夜、
あまりみたことがない女の人が訪ねてきました。
飴屋さんが入れ物に水飴を入れてあげると女の人は静かに帰っていきました。
その姿をみた飴屋さんは背筋がスーッと冷たくなるような不気味さを感じました。
それから女の人は毎晩夜遅くに飴を買いに来ました。
ある雨の日の夜のことです。
その日は隣村の飴屋さんがやってきて長い間話し込んでいました。
するとまたあの女の人が飴を買いに来ました。
その女の人を見て隣村の飴屋さんが震えています。
隣村の飴屋さんは、なんとあの女の人は1か月前に死んだ松吉という人の女房だというのです。
そこで2人は女の人の跡をつけていくことにしました。
女の人はやがて隣村の墓場までたどり着き、
そこでスーッと音もなく消えてしまいました。
2人は怯えて急いでお寺の和尚さんの所に駆け込みました。
和尚さんはそんな馬鹿なと信じてくれませんでしたが、
一緒にもう一度墓場まで戻ってみてくれました。
3人が墓場まで戻ってみるとどこからか赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。
声がする方に行ってみると、
松吉の女房の墓の前で赤ん坊が泣いているではありませんか。
そばには手紙があり、どうやら赤ちゃんは捨て子のようでした。
でも捨てられてから何日か経っているのに、赤ちゃんは元気です。
そこで飴屋さんはハッと気づきました。
あの女の人は捨てられている赤ん坊を放っておけず、面倒をみていたのだ。
毎晩飴を買いに来たのは赤ん坊に食べさせるためだったのだ。
しかも、顔が知られていない隣の村までわざわざ。
赤ん坊は和尚さんが引き取って大切に育てられることになりました。
それから、あの女の人が飴を買いに来ることは無かったそうです。
子育て幽霊のまとめ、教訓と感想!
死んでいる幽霊が捨て子の世話をしているというお話。
捨て子は自分の子ではありませんが、
この幽霊の姿からは、死んでもなお子を思う母のなんともいえない切ない気持ちが伝わってきますね。
このお話は日本全国で良く似た話が語られています。
落語でも良く似たお話があるようです。
興味がある人はまた聞いてみてくださいね。
自分のできる範囲で子供を育てようとした幽霊。
母の愛ってすごいね!
京都の清水寺の近くで幽霊飴っていうのが売られているよ!