こぶとりじいさんのサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 優しいおじいさん…頬にある大きなこぶをとってもらおうと山奥のお堂にでかける。
- 意地悪おじいさん…山奥のお堂に行ったがお祈りもせず踊りも下手で鬼に怒られる。
- 鬼たち…山奥のお堂の外で宴会をしていた。優しいおじいさんのこぶをとってやり、意地悪じいさんのこぶを増やした。
- 優しいおじいさんの頬には大きなこぶがあり悩んでいた。
- 山奥のお堂にお願いに行くと鬼の宴会があり、上手に踊った褒美として鬼にこぶをとってもらった。
- それを聞いたいじわるおじいさんは鬼にこぶをとってもらおうとしたが、踊りで鬼を楽しませることができなかった。
- 怒った鬼は意地悪おじいさんのほおに優しいおじいさんのこぶを張り付けた。
こぶとりじいさんのあらすじ!
昔々、右のほおに大きなこぶがある心優しいおじいさんがいました。
その大きなこぶは握りこぶしほどの大きさがあり、
おじいさんはどうにかして取れないものかと悩んでいました。
そこで、山奥のお堂でこぶを取ってもらおうとしました。
優しいおじいさんは、自分と同じく
こぶで悩んでいる意地悪おじいさんも一緒にと誘いましたが、
意地悪おじいさんは断りました。
お堂につくと優しいおじいさんは一心不乱にお願いしました。
疲れてうとうとしていると、外から愉快な音楽が聞こえてきました。
優しいおじいさんが外をみると鬼たちが宴会をしていました。
盛り上がる宴会に我慢が出来なくなったおじいさんはついに外に出て踊り始めました。
おじいさんのゆかいな踊りは鬼たちに大うけ。
宴会が終わると、鬼たちは楽しませてくれた褒美としておじいさんのこぶをとってやりました。
大喜びのおじいさんは意地悪おじいさんにも教えてやりました。
意地悪おじいさんは自分もと山のお堂へ行きました。
しかし、めんどくさがってお堂でお願いはせず、寝ながら鬼たちを待ちました。
やがて外で鬼たちの宴会が始まりました。
やっと来たと意地悪おじいさんが外に飛び出すと
鬼たちが不思議な顔をしてこちらを見ます。
意地悪おじいさんのこぶを見つけた鬼は、
とってほしいなら踊ってみろと言いました。
意地悪おじいさんは心得たとばかりに踊りますが、その踊りの下手なこと。
鬼たちはすっかり白けてしまいました。
怒った鬼は、意地悪おじいさんの反対の頬に昨日とった優しいおじいさんのこぶをべたりと貼り付けてしまいました。
意地悪おじいさんは両方の頬に大きなこぶがついてしまいました。
それ以来、山奥のお堂には二度と鬼は現れませんでした。
こぶとりじいさんのまとめ、教訓と感想!
このお話の原作は鎌倉時代に作られた宇治拾遺物語という説話集の中に収録されています。
優しいおじいさんのことをうらやましく思って、
意地悪おじいさんもこぶをとってもらおうとするのですが、
元々の性格の違いから全く逆の結末となってしまう2人。
このお話からは
人を羨まずに、
自分の身の丈に合った行動をしなさい
ということがわかりますね。
優しいおじいさんの踊りほんとに楽しそうだよね。
意地悪おじいさんももっと楽しそうに踊れてたらこぶをとってもらえてたのかなぁ?