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【おむすびころりん】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじゾウ
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おむすびころりんのサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

おむすびころりんの登場人物
  • おじいさん…おばあさんとなかよく暮らしている。たまたま、ねずみの国へたどりついた。
  • ねずみたち…歌うことがだいすきなねずみたち。おみやげにつづらをくれる。
  • よくばりじいさん…おじいさんの話を盗み聞き(ぬすみぎき)して、ねずみの国へ行った。

 

サクッとあらすじ!
  1. ある日、おじいさんはおむすびをもって山へ行った。
  2. おむすびを穴へ落としてしまったが、ねずみの国へたどりつき、小判(こばん)のおみやげをもらった。
  3. それを知ったよくばりじいさんもねずみの国へ行ったが、うまくいかなかった。
  4. そのころおじいさんは村人たちに小判をわけて、ねずみたちに心からのお礼を伝えた。

Contents

おむすびころりんのあらすじ!

むかしむかし、あるところに。

とても仲のよいおじいさんとおばあさんが暮らしていました。

薪(たきぎ)を取りに行くおじいさんに、

おばあさんはおむすびをもたせました。

 

「おなかがすいたら、食べてくださいね」

「おお。うまそうじゃ、ありがとう」

 

山についたおじいさんは、一生懸命(いっしょうけんめい)、

木のえだをたくさん集めます。

 

あっというまにお昼になり、おなかがすきました。

おじいさんは丘(おか)のうえに座って、

おばあさんのおにぎりを大切そうに食べようとしました。

 

「いただきます」

 

おじいさんがおおきくお口をあけた、そのときです。

 

つるっ!

 

なんと、おにぎりを落としてしまいました。

おにぎりは、ころころとどこまでも転がっていきます。

おじいさんはあわてて追いかけますが、おにぎりはついに、

ぽっかりあいた穴のなかへ落ちてしまいました。

 

穴の中はまっくら。のぞいても、なんにも見えません。

 

「なんてもったいない……」

 

おじいさんがしょんぼりとつぶやきました。

しかし、そのとき、穴のなかから楽しい音楽が聞こえはじめました。

 

 

「おむすびころりん、すっとんとん」

 

あまりにも楽しい歌なので、おじいさんはつい踊りだしてしまいます。

もっと続きが聴きたくなってきました。

 

「そうれ」

 

おじいさんがもうひとつおにぎりを穴へ落とすと、また楽しい歌が聞こえはじめました。

 

「ゆかい、ゆかい。もっともっと、歌を聴かせておくれ」

 

とうとうおじいさんは、最後のおむすびまで穴へ落としてしまいます。

またしばらく楽しい歌が続きましたが、やがて聞こえなくなってしまいました。

 

「おーい、おーい」

 

さみしくなって、おじいさんは穴のなかをのぞきます。

すると、すってんころりん!

そのなかへと落ちてしまいました。

 

おじいさんがついた先は、びっくりすることに、ねずみの国でした。

 

「おじいさんころりん、すっとんとん」

 

たくさんのねずみたちが、あの楽しい歌をうたっています。

いっぴきのねずみがおじいさんのもとへ歩みよって言いました。

 

「おじいさん、さきほどはおむすびをありがとうございます。よければ、おもてなしをさせてはくれませんか?」

 

おじいさんは立派(りっぱ)な席に案内(あんない)されました。

ねずみたちのついたおもちや、おさけをふるまわれます。

どれもとってもおいしくて、気づけば時間がすぎていました。

 

「ずいぶんと、おじゃましてしまったようじゃ。ありがとう。でも、そろそろ帰らないと」

 

おじいさんがそう言うと、ねずみたちはおみやげを用意しました。

 

「それでは、おおきなつづらか、ちいさなつづら。どちらかをお持ち帰りください」

 

おじいさんはちいさなつづらを選び、おうちへと帰りました。

おばあさんと一緒に、そのつづらを開けてびっくり。

なかには、たくさんの小判(こばん)が入っているではありませんか!

 

「なんとまあ、ありがたいことじゃ!」

 

おじいさんとおばあさんは大変よろこびました。

しかしその様子を、よくばりじいさんが窓からのぞいていたのです。

 

「おむすびで小判がもらえるのか! しめしめ、いいことを聞いたぞ」

 

よくばりじいさんは早速、山へむかいました。

そしてねずみの穴を見つけ、おむすびを投げいれます。

すぐに歌が聞こえはじめたので、がまんができずに、自分から穴へ飛びこみました。

 

「おい! 今おむすびをやっただろう。お礼につづらをよこせ」

「はい、ではおおきなつづらと、ちいさなつづら、どちらがよろしいですか?」

 

よくばりじいさんは、両方ともほしくてたまりません。

そこで、ねこのまねをしてねずみをびっくりさせた隙(すき)に、

ふたつともうばってしまうことにしました。

 

「にゃー!」

 

ねずみたちは大慌て。

たいそう怖がって、あちこちを逃げまわりました。

がっしゃん! どすん!

ねずみたちがいろんなものにぶつかるので、穴のなかは傷ついて、

そのうちまっくらになってしまいました。

 

「くらくてなんにも見えんぞ!」

 

よくばりじいさんは、つづらをさがそうとしました。

でも、なにも見えません。

しかたなく、てぶらで穴から出ることにしましたが、

やっと出られたころにはあちこちぼろぼろになってしまいました。

 

「うう。よくばりをするんじゃなかった」

 

よくばりじいさんがとぼとぼと帰りはじめたそのころ。

おじいさんとおばあさんは、村のひとたちに小判をわけていました。

 

「おじいさん、おばあさん、ありがとう!」

 

村のひとたちが嬉しそうにすると、おじいさんとおばあさんほほえみます。

 

「お礼なら、ねずみたちに伝えましょう」

 

村人たちとおじいさん、おばあさんは、たくさんのおむすびを持ってねずみの穴までいきました。

おむすびをひとつずつ穴へ落とすと、なかから楽しい歌が聞こえてきます。

 

「おむすびころりん、すっとんとん」

 

村のみんなと、ねずみたちは、それからもなかよく一緒に暮らしたそうです。

 

おしまい。

 

おむすびころりんのまとめ、教訓と感想!

おじいさんは小判をもらうことができましたが、よくばりじいさんはもらえませんでした。

 

なぜだと思いますか?

 

きっと、おじいさんは普段から、

おばあさんにちゃんと「ありがとう」と伝えたり、

一生懸命おしごとをしたり

いいことがあればみんなでわけあったり

まっすぐに生きているのだと思います。

 

そんなおじいさんだから、小判をもらうことができたのでしょうね。

よくばりじいさんのように、自分のことだけしか考えず、ねずみに怖い思いをさせたりすると、しあわせが逃げていくのではないでしょうか。

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ぼくは、しゃけも、うめも、こんぶも、ぜーんぶ好きだよ!

 

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