昔話あらすじ

【しっぽの釣り】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじネコ
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しっぽの釣りのサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

しっぽの釣りの登場人物
  • きつねどん…お腹をすかせて里へ降りてきた。
  • かわうそどん…きつねにウソを教える。

 

サクッとあらすじ!
  1. お腹がぺこぺこのきつねどんが、山から里に降りてきた。
  2. きつねどんはかわうそどんに会い、魚をとる方法を教えてもらう。夜中にぶ厚い氷の張った湖に行き、穴の会いている所にしっぽを垂らせば釣れる、という。
  3. きつねどんは言われたとおりに冷たいのを我慢してしっぽを垂らすが、かわうそどんが教えたのは真っ赤な嘘。次第に湖の氷が張ってきて、きつねどんのしっぽは氷に挟まれてしまう。
  4. きつねどんは大きな魚がかかったと勘違いし、力任せに引っ張ったあげく、しっぽがちぎれてしまった。

しっぽの釣りのあらすじ!

とんと昔。

きつねどんの住むお山があったとさ。

毎日、毎日雪が降り積もり、あたり一面、銀世界。

きつねどんの大好きな、ねずみも、うさぎも、見つかりません。

きつねどんはもう、お腹がぺっこぺこ。

 

10日目。

このまま巣穴にいても、飢えと寒さで死んでしまいます。

そう思ったきつねどんは、深~い深~い雪の中、

意を決して巣穴から出ました。

 

とことこ、とことこ、歩いていくと、やがて、里が見えてきました。

 

里には魚とり名人のかわうそどんが住んでいました。

水に潜れるかわうそどんは、冬なんてへっちゃらです。

水に潜って死んだふりをしていると、魚は向こうから寄ってきてくれるので、そこをえいっ!と両足で捕るのです。

 

「ひゃぁっ! 雪のお化け!!」

雪の塊がやって来たので、かわうそどんはびっくり仰天!

 

でもそれは、雪を払いのける元気も失ったきつねどんでした。

かわうそどんの前で、とうとうきつねどんは、ばたん、と倒れてしまいました。

 

「な~んだ、きつねどんかぁ。

そんな格好して、またオラをだますつもりだな」

と、かわうそどん。

 

「だますなんて… それより、その、さ、魚…」

きつねどんは、かわうそどんが抱えていた大きな魚を見て、ごくり、とつばを飲みました。

 

 

陽気で気のいいかわうそどんは、きつねどんにお魚を半分分けてあげました。

きつねどんの幸せそうな顔を見て、かわうそどんも嬉しくなりました。

 

きつねどんは、かわうそどんに魚の捕り方を教わることにしました。

 

「よしきた! おやすい御用だ!」

かわうそどんは言いましたが、実は、本当に教えるつもりなんてありませんでした。

いつもきつねどんに化かされてばかりいたので、今度は自分がだます番だと思ったのです。

 

「魚を捕るのは、至極やさしい」

とかわうそどんが言うと

「そんなにやさしい?」

と、きつねどんは身を乗り出しました。

 

かわうそどんが教えてくれたやりかたは、こうです。

 

まず、なるべく寒い日を選びます。

そして、湖の氷の上をそろり、そろりと歩いていき、氷の真ん中にぽっかり空いた穴を探すのです。

あとは、そこにしっぽを垂らして待つだけ。

待てば待つほど、大きな魚が捕れる、と言うのです。

 

「それだけで魚が捕れるんか?」

 

かわうそどんは巣に戻ると、

あのウソを教えたときの、きつねどんの真似をして笑いました。

「えへへへへ、だましてやったぁ!」

 

そうとも知らない、きつねどん。

夜になると、寒さをこらえて湖が凍るのを待ちました。

月が真上に来た頃、ようやく湖が凍りました。

さっそく穴を見つけて、さっそくしっぽを垂らしてみました。

が…

 

湖の水の冷たいことったら!

 

(いやいや、でっかい魚のためだ…! 我慢しよう!)

 

身体をぶるぶる震わせながら、きつねどんは必死でしっぽを垂らし続けました。

 

そのうち、しっぽの先に、こつん、と何かが触りました。

(まだまだ。フナくらいではダメじゃ。

よ~し、この分なら、もっと我慢すれば、もっとでっかい魚がかかるに違いない!)

きつねどんは、まだまだ待ちました。

 

ギシギシ言いながら、湖の水はきつねどんのしっぽごと、とうとう完全に凍りつきました。

(とうとう、でっかい魚だ!)

きつねどんは、そう思ってひっぱりましたが、なかなか抜けません。

 

朝までひっぱり、ようやくきつねどんは、だまされていたことに気が付きました。

とは言え、しっぽが抜けないことにはどうしようもありません。

 

ひっぱって、ひっぱって、ひっぱって…

 

とうとう、

きつねどんのしっぽは、ぷつん、と切れてしまったそうな。

しっぽの釣りのまとめ、教訓と感想!

お人好しで優しいかわうそどんは、日頃、どれだけきつねどんに化かされてきたのでしょう。

そこが描かれていないので、かわうそどんが、とてつもなく悪いヤツに見えるお話ですね。

でも、釣った魚を半分くれるくらいですから、かわうそどんは根っから悪いヤツではなさそうです。

 

とは言え、お腹がぺこぺこで冷静な思考能力さえないきつねどんをだまして、その立派なしっぽをちょんぎるなんて…

仕返しとしては、やっぱり、度が過ぎている気がします。

 

しっぽをちぎられたきつねが、このあと、かわうそどんにどんな仕返しをするのか…

想像すると、ゾッとしますね。

 

お互いに意地悪し合っていては、いつまでたっても、仲良くなんかなれません。

皆さんは、お友達に意地悪していませんか?

あらすじネコ
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もし、ボクがかわうそだったら

「もう化かさないって約束するなら、魚をあげるよ」

って言うかな。

そして、きつねどんが改心するように、う~んと優しくしてあげるんだ。

絵本おばあちゃん
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