海の水はなぜ辛いのサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 心優しい弟…困っているおじいさんを助けて、引くとなんでも出てくる不思議な石臼をもらう。
- 欲張りな兄さん…弟の石臼を盗んで海の上まで逃げる。
- 心優しいが貧乏な弟は困っているおじいさんを助けて石臼をもらう。
- 弟がその石臼で宴会をしていると、欲張りの兄さんが石臼を盗んでしまう。
- 兄さんは遠い海の上まで逃げ、小舟の上で石臼から塩を出したが、石臼は止まらず大量の塩を出し続けた。
- 船は沈んでしまったが石臼は塩を出し続け、それが原因で海の水は辛くなった。
海の水はなぜ辛いのあらすじ!
昔々あるところに欲張りの兄さんと、心がやさしい弟がいました。
弟は働き者でしたが貧乏で食べるものにも困っていました。
弟は兄さんに食べ物を分けてもらえるよう頼みましたが、ケチな兄さんは何もくれません。
弟ががっかりしながら歩いていると、白いひげのおじいさんに道を尋ねられました。
弟が快く案内してあげると、おじいさんはお礼に石臼を渡しました。
しかし、石臼をもらってもひく粉がありません。
困っていると、おじいさんは笑いながら言いました。
「欲しいものを考えながら右に向かって引くといい」
家に帰った弟は早速お嫁さんと石臼を使ってみました。
おじいさんに言われた通り、米を思い浮かべて右に引いてみました。
すると、石臼から次から次へと米粒が出てくるではありませんか。
いっぱいになったので今度は慌てて左に回して止めました。
心優しい弟は、村中の人を集めてごちそうしました。
だれもかれも楽しそうで宴会は大盛り上がり。
この話を兄さんが聞きつけてこっそり弟の様子を見に行きました。
そこには石臼を引いてごちそうを出している弟の姿が。
欲張りな兄さんは、みんなが寝てしまったときに
こっそり石臼とごちそうを盗んで逃げていきました。
海まで逃げた欲張り兄さんは小舟に乗って沖へ。
ぐんぐん遠くへ逃げた兄さんは安心して、石臼を使ってみることにしました。
石臼をまわしておにぎりにつける塩を出しました。
兄さんが夢中になっておにぎりを食べている間もどんどん出てくる塩。
とまれと命令しますが、命令しただけでは当然塩は止まりません。
船は塩でいっぱいになり、ついに沈んでしまいました。
兄さんは助けを呼びますが、誰も来ません。
兄さんも石臼も海の底へ沈んでいきます。
その間も石臼は止まることなく塩を出し続けました。
だから、海の水は塩辛くなったということです。
兄さんと石臼がそれからどうなったか…。それは誰にもわかりません。
海の水はなぜ辛いのまとめ、教訓と感想!
なめるとしゃっぱい海の水の味。
みんな誰でも一度は不思議に思ったことがあるはず。
日本の昔話ではその理由をこんなお話で説明しています。
貧乏でも困った人を助ける心優しい弟は得をしますが、欲張りな兄さんはなんと命を落とすことに。
欲を出してはいけない、他人には優しくしなければいけないということがよくわかりますね。
欲張りはだめ!やっぱり優しい心をもたなくっちゃね。