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【青ひげ】童話のあらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじクマ
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青ひげのサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

青ひげの登場人物
  • 青ひげ…貴族だが、妻が次々と6人も行方不明になっていたため、街の人々から恐れられていた。
  • ソフィー…青ひげに7人目の奥さんとして迎え入れられる。
  • ソフィーの2人のお兄さん…青ひげの留守中にソフィーに招待される。

 

サクッとあらすじ!
  1. 『青ひげ』と呼ばれる貴族の男の妻は、次々と6人も、行方不明になっていた。街の人々は「青ひげが食べたに違いない」と噂し合って青ひげを恐れた。
  2. 7人目の奥さんは、公爵の娘のソフィー。ある日、青ひげはソフィーに全ての部屋の鍵がついた束を渡して言った。「留守中、家族を呼んで好きに部屋を使っていい。その代わり、地下の小部屋だけは入ってはいけない。いいね。」
  3. ソフィーは二人の兄を招待したが、待っている間に、どうしても地下の小部屋をのぞいてみたくなってしまった。見ると、その部屋の天井には青ひげの前妻達が首をつられてぶらさげられており、床はおびただしい量の血で染まっていた。ソフィーは落とした鍵束を急いで拾って広間に戻る。そこに、なんと、青ひげが帰ってきてしまった。鍵束についた血を見て、秘密がバレたことを知った青ひげは、口封じにソフィーも殺そうとする。
  4. ソフィーはお祈りするふりをして時間を稼いだ。ソフィーが首を斬られそうになった時、間一髪、ソフィーの兄さん達が駆けつけて救ってくれた。

青ひげのあらすじ!

昔々、フランスのある街に、一人の貴族が住んでいました。

男は青白い顔に、真っ青なひげをたくわえていたので、『青ひげ』と呼ばれていました。

高い地位に、毎日ぜいたく三昧しても有り余る財産。

それでも彼は、うらやましがられるどころか、街の人々から恐れられていました。

なぜなら、彼の奥さん達が次々と、6人も行方不明になってしまっていたからです。

「青ひげが奥さんを食べてしまったに違いない」

という恐ろしい噂まで立っていました。

 

彼が7人目の奥さんを探している、というから、さぁ、大変。

若い娘を持った母親達は、皆、気が気ではありませんでした。

 

そんな中、青ひげが気に入ったのは、公爵の美しい娘、ソフィーでした。

青ひげはソフィーとその家族を館に招待し、心からもてなしました。

するとソフィーはすっかり青ひげのことを好きになり、家族の反対を押し切って青ひげと結婚しました。

 

ある日のことです。

急用でしばらく外出することになった青ひげは、全ての部屋の鍵がついた鍵の束をソフィーに渡して言いました。

「私のいない間、退屈だったら、お前の兄弟でも呼んで楽しく過ごしなさい。

気晴らしに城の中を見て回るがいい。

ただし…」

 

青ひげは急に怖い顔をすると、ソフィーに注意しました。

 

地下室の小部屋だけは開けてはいけない。

いいね。

私といつまでも幸せに暮らしたかったら、これだけは守るんだよ。」

 

さっそくソフィーは実家に使いを出し、兄さんたちを招待しました。

「遅いわね、兄さんたち…」

そうつぶやきながらも、ソフィーの頭の中では、青ひげの言葉がぐるぐると渦巻いていました。

 

「地下室の小部屋だけは、開けてはいけない」

 

ソフィーは兄さんたちを待ちながら長いこと迷っていましたが、とうとう誘惑に負けて、鍵の束を手にとってしまいました。

 

地下室は薄暗く、ひんやりと冷たい空気に包まれています。

一歩、一歩と階段を降りながら、ソフィーは思わず身震いしました。

 

『開けてはいけないぞ…』

頭の中でこだまし続ける青ひげの言葉は、返ってソフィーを突き動かすようでした。

 

ぎぃぃぃ…

嫌な音を立てながら、小部屋が今、ゆっくりと開かれました。

 

そして、ソフィーは見てしまったのです。

 

「あぁっ! 血っ! 血だわっ!」

床に飛び散っている、おびただしい量の血。

見上げると、天井から首をつるようにぶら下げられた、何人もの女性の死体がありました。

あれは、次々に失踪してしまった青ひげの奥さんたち。

みんな、青ひげに殺されてしまったのです!

 

「あぁぁぁぁっ!!」

ソフィーは絶叫し、思わず床に鍵の束を落としてしまいました。

そして、震える手で慌てて拾うと、弾かれるように小部屋から逃げました。

 

「どうしよう…」

ソフィーは広間まで戻ると、荒い息を整えながら、血で染まった鍵の束を見つめました。

 

と、そのときです…

 

パカッ、パカッ、パカッ、パカッ…

馬車の音が近づいてきました。

 

「あっ、あれは!

兄さん達が来たわ!」

ソフィーは安心して玄関に駆け寄りましたが…

 

入ってきたのは、兄さん達ではありません。

なんと、数日留守にすると言っていた青ひげが、帰ってきてしまったのです。

 

ソフィーは慌てて鍵束を背中に隠しましたが、青ひげは目ざとくそれを見つけました。

「その鍵を出しなさい。」

ソフィーは、震えながら首を横に振りました。

「出すのだ!」

「…」

「早く!」

「は…はい…」

「どうしてこの鍵に血がついているのかな?」

「あ、あたし…、存じません!」

「…では、私が教えてやろう。

お前はあの小部屋に入ったのだ!」

「いえ、そのようなことは…」

「嘘だ。私の秘密を見たな。

…よし。

そんなにあの小部屋に入りたければ、お前もあの女達と一緒になるのだ!」

 

「あぁ…!!」

ソフィーは、ひざまづいて青ひげに懇願しました。

「お許し下さい。もう決して言いつけには、そむきません。

誰にもあの部屋のことは言いません。」

「だめだ!

さぁ、来るのだっ!」

 

青ひげは嫌がるソフィーを無理やり地下室の小部屋にひきずって行きました。

「私の秘密を見たものは、殺す!」

青ひげが剣を振りかざした時です。

「待って!」

ソフィーが叫びました。

「あと5分、待って下さい。

私がお祈りをすませる間…」

 

「…よろしい。

だが、それ以上は待てないぞ。」

 

ソフィーは祈りました。

(あぁ、神様。

早く兄さん達が来ますように…

どうか私をお助け下さい…!!)

 

「さぁ、ソフィー。時間だ。」

青ひげはソフィーの髪をわしづかみにして、四つん這いにさせました。

青ひげはこうして、妻に裏切られるたびに殺し続けてきたのです。

 

「ああっ! 神様ぁっ!!」

「覚悟!」

青ひげが再び剣を振りかざした、その時です!

 

「その手を離せ!」

「妹に何をする!!」

間一髪、兄さん達が駆けつけてきてくれました。

 

青ひげは二人の兄さん達と闘いましたが…

 

「ぎゃぁぁぁぁっ!」

鋭い断末魔を上げて殺されてしまいました。

 

「あぁっ、神様…」

 

ソフィーは、あの恐ろしい事件を思い出すたびに、心が痛みました。

そして

『もう二度と軽はずみなことをしない』

と固く心に誓ったのでした。

青ひげのまとめ、教訓と感想!

1812年のクリスマス。

後に『グリム兄弟』と呼ばれる、ヤーコブとヴィルヘルムは、貴族たちの間で語り継がれているお話を集めて『子どもと家庭のメルヒェン集』を出版しました。

後に『グリム童話』と呼ばれる本です。

『青ひげ』は、フランスの詩人、シャルル・ペローが作ったお話ですが、グリム童話の第1巻に収められました。

 

けれども

  • 6人の奥さんたちは、次々に行方不明になった、という、カニバリズム(人間が人間を食べる風習)を思わせる、青ひげの不気味な噂
  • 血に染まった部屋
  • 6人の前妻達の首吊り死体

など、子どもに聞かせるにはあまりにも残虐でショッキングなシーンが多過ぎたため、2版以降ではグリム童話から削除されてしまいました。

確かに、吐き気を催してしまうほどホラー要素が強い、怖いお話ですよね。

 

けれど、前述したお話は、おそらく、原作ではありません。

というのも、『青ひげ』は、その後、1845年に、ルートヴィヒ・ベヒシュタインの手により

『自分の好奇心が引き起こしたことから立ち直るのに、ずいぶんと長い年月がかかりました。』

と書き直され、青ひげの残虐性が幾分マイルドになったからです。

上記に載せたのは、ルートヴィヒ・ベヒシュタインのお話に近いのでは、と思いました。

(ということは、グリム兄弟が載せた原作は、どれだけホラー要素が強いのでしょうか。

それはそれで、ちょっと読んでみたいな、と、気になってしまいましたが…)

 

この『青ひげ』を読んで、最初は青ひげの残虐性が目につきましたが、読後は、青ひげが可哀想に思えて胸がしめつけられました。

 

たくさんある部屋は、留守中、自由に使っても良い。

お友達や、家族を招待して、楽しく過ごして良い。

もちろんそれには沢山のお金がかかるでしょうが、全て青ひげが持ってくれる、というのです。

なんと太っ腹な男でしょう。

 

その代わりに青ひげが奥さんに求めたのは、たった一つの約束です。

その約束を守れるかどうかで、自分への愛を確かめたかったのではないでしょうか。

 

しかし青ひげの前妻たちは、他にもたくさん部屋があるにも関わらず

「この部屋だけは入ってはいけない」

という部屋に、皆、こぞって入って行ってしまいました。

 

『殺して首吊りにする』というのは、おしおきにしては度が過ぎています。けれども、出かける時にここまで妻を思いやっている青ひげのことを考えると、裏切られて激怒する気持ちも分かるような気がしませんか?

 

青ひげは7人目の奥さんにソフィーを選び

「今度こそ守ってくれるかな…」

という、はかない望みを託します。

 

なのに、あっけなく裏切られ、さらには

「私は見ていない」

と嘘までつかれてしまいました。

 

「約束を破ってしまってごめんなさい。」

と謝ることさえ、してもらえなかったのです。

 

さらに、しまいには化け物扱いされて、

『留守中、楽しく過ごせるように』

と配慮して

「家族を呼んでもいいよ」

と言ったのがあだになり、可哀相に青ひげは、ソフィーのお兄さんたちに2人がかりで襲われ、殺されてしまいました。

 

その後、青ひげには子どもも兄弟もいなかったため、全財産、そっくりソフィーが独り占め。

その一部は、なんと、青ひげを殺したソフィーのお兄さんたちやお姉さんの手にも渡っている、というから驚きです。

 

「『これからは約束を守ります』

なんて善人ぶってるけど、本当に反省してるの?」

と、思わずツッコミたくなってしまいますよね。

 

グリム童話には、必ず教訓が含まれています。

『青ひげ』から学べる教訓は

『約束はちゃんと守る。

ダメだ、と言われたことは絶対にしない。』

ということです。

 

イギリスのことわざに

『Curiosity killed the cat.(好奇心は猫をも殺す)』

という言葉がありますが、まさにその通りですね。

 

普段は気にならないことでも

『~してはいけない』

と言われると、余計に気になってしまうのは、人間の悲しい性(さが)。

でも、何かを禁止する時は、それをしたら必ず悪いことが起こるからです。

青ひげも、ちゃんと

『私といつまでも幸せに暮らしたかったら、これだけは守るんだよ。』

と釘をさしてくれています。

 

もともと悪い噂のある青ひげを愛して結婚したのだったら、どうして青ひげから言われた、たった一つのルールさえ守れないのでしょうか。

そのくらいの愛情しかないのだったら、最初から結婚しなければいいのに。

やはりソフィーも、青ひげの財産目当てで結婚したのでしょうか。

7度も人を信じて、そのたびに裏切られてしまった青ひげが可愛そうで、胸が痛みました。

 

ただ、青ひげが

「留守中に家族を呼んでもいい」

とソフィーに言っておきながら、あんなに早く帰ってきた理由は

「どうせ、また約束は破られてしまうんだ。

誰か、俺の愚行を止めてくれ。

遅く帰ってきたら、警察に通報されてしまうかも知れない。

どうせ処罰されるんだったら、愛する人やその家族の手で殺して欲しい。」

という思いがあったのでは? という可能性も、否めませんが…

 

あらすじクマ
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約束は破らないように気をつけなくっちゃ。

大切な誰かを悲しませたくないもんね。

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