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【座敷わらし】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじヒヨコ
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座敷わらしのサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

座敷わらしの登場人物
  • 六部(ろくぶ)…旅をしている僧(そう)。とあるお屋敷(やしき)にたどりつく。
  • 孫左衛門…こころやさしいお屋敷の主(あるじ)。
  • 座敷わらし…六部がお屋敷でであった子どもたち。

 

サクッとあらすじ!
  1. むかし、旅をしている六部がとある裕福(ゆうふく)なお屋敷にたちよった。
  2. そこにはやさしい孫左衛門がいて、六部を泊まらせてくれた。
  3. 六部は夜中、お屋敷のなかでふしぎな子どもたちとであった。
  4. じつはその子たちは座敷わらし。六部が数年後にまたお屋敷をおとずれると、いじわるなあたらしい主を置いて座敷わらしはでていき、お屋敷はまずしくなった。

座敷わらしのあらすじ!

むかし、むかし。

陸奥(みちのく)の岩手(いわて)のおはなし。

 

六部(ろくぶ)といって、旅をしてまわっている僧(そう)がいました。

 

六部は、旅のとちゅうに、とてもおおきなお屋敷(やしき)をみつけました。

そのお屋敷はどうやら、ながくつづいているお金もちのおうち。

すごく活気(かっき)にあふれています。

日もくれてきたので、六部は泊まらせてもらうことにしました。

 

お屋敷の主(あるじ)、孫左衛門(まござえもん)はとてもやさしいひと。

あれこれと六部のせわをしてくれます。

 

その夜、六部はなかなかねむれませんでした。

こんなひろいお屋敷に泊まったことがなかったからです。

 

すると、しんとしたへやのどこかから、ふしぎな音がきこえはじめました。

 

みしみし。ぎしぎし。

 

六部はしばらく、その音に耳をすませていましたが、

気になってろうかへとでてみました。

 

「もしや、どろぼうか?」

 

六部がそっとつぶやいたときです。

 

 

ぱたぱたぱた!

 

音は、もっと大きくなりました。

まるでなにかが、お屋敷のなかをはしりまわっているようです。

しかも、ときどき音は波のようにひいていって、またちかづいてきます。

 

「これは、どろぼうなどではないのかもしれない。だとしたら何じゃ?」

 

六部が台所(だいどころ)にたどりついたときです。

びっくりすることがありました。

障子(しょうじ)のむこうで、ちいさな子どもたちがなわとびをして遊んでいます。

 

こんな夜中に子どもがいることが気になって、

六部はそっと障子にちかづこうとしました。

 

がしゃん!

 

六部はうっかり、つぼをたおしてしまいました。

すると、たちまち子どもたちはいなくなってしまったのです。

 

それっきりお屋敷はしずかになり、六部もやっとねむりについた……

はずでしたが。

 

六部がねていると、なんだか歌がきこえてきます。

うっすらと目をあけた六部がみたものは、さっきの子どもたちでした。

こんどは歌をうたいながら、六部のまわりで鞠(まり)をなげて遊んでいるのです。

障子ごしではなく、はっきりとみえました。

 

その子どもたちをみていると、ふしぎとこころがなごみます。

六部の旅のつかれが楽になっていくようでした。

 

「ほれほれ、そんなにはしるとあぶないぞ」

 

六部がつい声をかけると、子どもたちはびっくりしてとまります。

 

「怒っているわけではないのじゃ……、あっ」

 

やさしく言葉をつづけようとしたそのとき、また子どもたちは消えていってしまいました。

 

つぎの朝。

孫左衛門は六部に、「よくねむれましたか?」とたずねました。

そして1日目とおなじように、あれこれとせわをして、ていねいに見送ってくれました。

 

六部がお屋敷をあとにしてから数年後。

また近くまできたので、六部はお屋敷へたちよることにしました。

門をとおろうとしたとき、ちいさな子どもたちが走ってきます。

 

あれはあのときの子どもたちだ。

思い出した六部は、声をかけました。

 

「きみたちは、ここの子ではないのかい」

 

すると子どもたちがいいました。

 

「ここの子だった。でももうでていくから、ちがう」

 

「どこへいくのかな」

 

「となりの村の長左衛門(ちょうざえもん)のところ!」

 

六部がたずねると子どもたちはこたえて、そのままとなりの村へいってしまいました。

 

そのうしろすがたを見送り、六部が門をくぐると、

お屋敷にいたのはやさしい孫左衛門ではありませんでした。

どうやらいまは、ちがうひとがいるようです。

 

あたらしい主(あるじ)は、とってもいじわるで、六部を歓迎(かんげい)しませんでした。

それどころか、たくさんいじめてきます。

 

六部はお屋敷に泊まらずに、旅へともどりました。

そうして歩きながらかんがえたのです。

 

「もしかすると、あの子どもたちは……座敷わらしではないか」

 

座敷わらしは、おおきなお屋敷にすむ、神さまのことです。

座敷わらしはお屋敷のことを守ってくれます。

 

しかし、座敷わらしはあのお屋敷をでていってしまいました。

それからというもの、やさしい孫左衛門がいたころは裕福(ゆうふく)だったお屋敷が、

どんどん、ぼろぼろになりました。

そしてとうとう、すっかりまずしくなってしまったのです。

 

かわりに、座敷童がむかったとなり村のお屋敷は、とってもおかねもちになりましたとさ。

おしまい。

座敷わらしのまとめ、教訓と感想!

座敷童がでていってしまった理由はなんでしょうか。

やさしい孫左衛門がいなくなってしまったからかもしれません。

きっと座敷童は、いじわるなひとがいるおうちは守ってくれないのでしょうね。

このお話が教えてくれるのは、

あなたが誰かにやさしくすることも、

いじわるをすることも、

見ているひとはどこかにいるよ。

ということではないでしょうか。

そして、やさしいひとにはなにかいいことが起こるのですね。

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ぼくも座敷童にあいたいな!

いいこにしていたら、いつかあえるかな?

 

 

 

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