三枚のお札のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 小僧さん…栗を拾いに行った山中で山姥と会い命からがら逃げる
- 和尚さん…山姥にあったら使うようにと小僧さんに3枚のお札を渡す
- 山姥(やまんば)…小僧を捕まえて食べようとする
- 山に栗ひろいにでかけた小僧は暗くなりおばあさんの小屋で泊まることに。
- おばあさんは実は山姥(やまんば)で、小僧さんは和尚さんにもらった3枚のお札をつかってなんとか寺に逃げてくる。
- 和尚さんは追いかけてきた山姥(やまんば)に術比べをして山姥が勝ったら小僧を渡すと約束する。
- 術で小さくなった山姥(やまんば)を和尚さんは食べてしまった。
三枚のお札のあらすじ!
昔々ある山寺に和尚さんと小僧さんがおりました。
ある日、小僧さんは和尚さんに裏山に栗をとってくるよう頼まれましたが、
小僧さんは断固拒否!
裏山には山姥(やまんば)がでると必死で訴えると、
和尚さんから3枚のお札を渡されました。
山姥がでたらこれを使えと言われしぶしぶ了承する小僧さん。
ブツブツ言いながら山に行き、栗ひろいをしていたらいつの間にか辺りは暗くなってしまいました。
困っているとそこへ1人のおばあさんが現れました。
おばあさんは山姥が出たら大変と小僧さんを山小屋へ誘いました。
小僧さんも有り難くおばあさんについて行くことにしました。
小僧さんが寝ていると、シャーシャーと何か音が聞こえます。
不思議に思っておばあさんがいる部屋をのぞくと…
そこにはするどい包丁をといでいる山姥の姿が。
なんとおばあさんの正体は山姥だったのです。
小僧さんはション便に行きたいと騒いでなんとか外に出ることに成功。
でも腰には逃げないように山姥が縄を結わえています。
小僧はなんとか縄をはずし近くの柱に結わえつけ、そこに和尚さんにもらったお札を1枚はりつけました。
「どうかおいらの代わりに返事してください。」
一方、山姥は小僧さんが逃げ出したことに気づかず、今か今かと待っていました。
「やい、小僧、まだか!」
「もうちょっと待って」
お札がかわりに返事をしました。
痺れを切らした山姥が強く縄を引っ張ると柱が折れて、小僧さんが逃げ出したことがバレてしまいました。
「おのれ、小僧!逃がさんぞ~」
必死で逃げる小僧さんの耳におそろしい山姥の声が聞こえてきました。
あともう少しで食われるとその時。
小僧さんは2枚目のお札を取り出して、助けてくれるよう頼みました。
するとお札は川となり、山姥を押し流しました。
ですが山姥はすぐ川の流れをもろともせず追いかけてきました。
小僧さんはまた必死で逃げながらとうとう最後のお札を取り出しました。
「なんでもいいから助けてー!」
すると今度は、お札は砂の山となり、山姥は足をとられて進めなくなりました。
その隙に無我夢中で寺に帰った小僧さんは必死で和尚さんに山姥がくると訴えます。
そうしてついに山姥が寺に来てしまいました。
和尚さんは山姥に、術比べをして山姥が勝ったら小僧を渡すと約束しました。
和尚さんは山姥に手のひらに乗れるくらい小さくなれるか聞き、山姥は言われた通りに。
すると和尚さんはそのまま小さくなった山姥を餅に挟んでパクリと食べてしまいました。
それっきり、山姥がでるというウワサはきえてしまったそうな。
三枚のお札のまとめ、教訓と感想!
この山姥は親の子供に対する執着心を表しているとも言われています。
親は子供に執着しすぎると、子供にとって悪影響があるということですね。
ほかにもこのお話からは
物事はあせらずに落ち着いて対処すると上手くいく
ということが分かりますね。
山姥、怖い!ハラハラするけど、和尚さんはすごいね!