昔話あらすじ

【ぶんぶく茶釜】昔話のあらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじヒヨコ
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ぶんぶく茶釜のサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

ぶんぶく茶釜の登場人物
  • おしょうさん…たぬきにえさをあげていた。ある日ちゃがまを買う。
  • たぬき…ひょんなことから、ちゃがまになってしまう。
  • ふるどうぐや…おしょうさんからちゃがまを引き取る。

 

サクッとあらすじ!
  1. あるところにおしょうさんのもとへ毎日やってきていたたぬきがいたが、ぱったりと来なくなった。
  2. 実はたぬきはちゃがまになって店に売られており、おしょうさんは一度それを買ったものの、たぬきと気付かず手放した。
  3. ふるどうぐやのもとにやってきたたぬきは、芸をすることで一緒にお金を稼いだ。
  4. 結局たぬきはちゃがまのまま元の姿に戻れなくなってしまったが、ふるどうぐやがお寺に連れて行き、おしょうさんのもとで大事に扱われることになった。

ぶんぶく茶釜のあらすじ!

むかし、ぶんぶくおしょうが守る古いお寺がありました。

そこには毎日、一匹のたぬきがやってきます。

おしょうさんはたぬきをとても可愛がり、いつもえさをやっていました。

しかし突然、たぬきはぱったりと来なくなってしまいます。

 

「今ごろ、どうしているのかのう……」

 

おしょうさんはたぬきのことが気になっていましたが、会うことはできませんでした。

 

それからのある日のこと。

町へ出かけたおしょうさんは、どうぐやに立ちよりました。

そこで見つけたのは、とっても立派なちゃがまです。

 

「これはよいものじゃなぁ」

 

おしょうさんはすっかり気に入って、そのちゃがまを買って帰りました。

 

しかし、妙なことが起こるのです。

そのちゃがまを持って帰ってから、お寺のこぞうたちが、ちゃがまからしっぽがはえているのを見たと言います。

おしょうさんは首をかしげていました。

 

「気のせいじゃろう。さて、お茶にしようかの……」

 

そうして、ちゃがまを火にかけようとしたとき。

 

「あちちちち!」

 

なんと、ちゃがまが叫んだのです。

そしてしっぽと手足がにょきにょきはえてきます。

 

これにはおしょうさんも腰をぬかしてしまいました。

おしょうさんがもう一度見ると、ただのちゃがまに戻っていましたが、

なんとも気味が悪く感じてしまいました。

このちゃがまをどうしようかと考えていると、

 

「ふるどうぐやー! ふるどうぐやでございますー!」

 

と、声がします。

寺の外にはふるどうぐやが物を集めにきており、

おしょうさんはちゃがまをふるどうぐやに渡すことにしました。

 

そのちゃがまを受け取ったふるどうぐやは、自分の家へ持って帰って、それをながめています。

 

「こりゃあ、いいちゃがまだ。だれかに売ってしまうのはもったいない。自分の手元においておこう」

 

そうして、ふるどうぐやはちゃがまを大切にあつかうことに決めました。

 

その夜。

ふるどうぐやが眠っていると、なにやら声がします。

 

「ふるどうぐやさん、ふるどうぐやさん……」

 

「ううん……?」

 

寝ぼけたふるどうぐやが目をあけると、なんとびっくり。

あのちゃがまから、たぬきの頭とからだがはえているではありませんか!

 

「こわがらないでください! ぼくは、山のふもとに住んでいたたぬきです!」

 

「た、たぬき?」

 

「はい! ぼくはお寺のおしょうさんにかわいがられていました」

 

たぬきはしょんぼりとした顔でつづけます。

 

「いつもえさをもらってばかりなので、何かお返しがしたいと町にでたのですが……わるい人間につかまりそうになってしまいました」

 

「そうだったのか」

 

「はい……。あわててちゃがまに変身したのですが、どうぐやへ売られてしまったのです」

 

たぬきのお腹から、ぐう、と音がなります。

 

「お腹がすいているのか? えさをやりたいが、あいにくうちは貧乏で……」

 

ふるどうぐやがそう言うと、たぬきは笑って返事をしました。

 

「では、ぼくが芸をして稼ぎましょう!」

 

次の朝になると、たぬきは、ふるどうぐやの家の前で曲芸をはじめました。

ちゃがまたぬきがつなわたりをしたりする様子に、たくさんの人が集まってきます。

ぶたいは連日おおにぎわい!

ふるどうぐやさんとたぬきは、あっというまにお金持ちになりました。

 

「ちゃがまよ、おまえのおかげだよ。このお金はたぬきにもどって、すきにつかうといいよ」

 

ふるどうぐやがそう言うと、たぬきは困った顔をします。

 

「それが……ちゃがまの姿から、もうもどれなくなってしまったんです」

 

それを聞いたふるどうぐやは、たぬきをお寺まで連れて行きました。

おしょうさんに、たぬきと一緒に稼いだお金をさしだして、このお金でたぬきに毎日おそなえものをしてもらうように頼みます。

たぬきのことに気づけなかったおしょうさんは深くわびて、ちゃがまたぬきに、大事に大事におそなえものをしつづけましたとさ。

 

めでたし、めでたし。

ぶんぶく茶釜のまとめ、教訓と感想!

ぶんぶく茶釜のなかで、なんといっても、ふるどうぐやさんは素敵な人だなぁと思います。

どうしてかというと、たぬきが芸で稼いだお金で、よくばりになることがなかったからです。

そればかりか、そのお金はぜんぶたぬきのために使いました。

たぬきがいてくれたからこそ手に入ったお金だということを忘れない気持ちや、たぬきにとって何がいいことかを考える気持ちが、そうさせたのだと感じます。

たぬきはふるどうぐやさんに出会えて、本当によかったですね。

あらすじヒヨコ
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たぬきって、ものがたりのなかでいつも変身できるよね!

いいなぁ、ぼくも変身してみたいな!

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