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【牛若丸】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじウサギ
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牛若丸のサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

牛若丸の登場人物
  • 牛若丸…源氏(げんじ)の大将、源義朝(みなもとのよしとも)の息子。
  • 鞍馬山(くらまやま)の大てんぐ…ある日、牛若丸に真実を伝える。
  • 武蔵坊弁慶…五条橋(ごじょうばし)の上で通行人から刀をうばう大男。

 

サクッとあらすじ!
  1. むかし、源氏は平氏(へいし)との戦いにやぶれたが、牛若丸は命をとりとめ寺へあずけられた。
  2. 自分が源氏の大将の息子だと知らず過ごしていた牛若丸は、てんぐに自分が源義朝の息子だと教えられる。
  3. 父のかたきをとるため武士として強くなり、みやこへ出た牛若丸は、五条橋の上で弁慶と出会う。
  4. いつしか牛若丸は源義経という名前になり、弁慶は義経のことをずっとそばで守り続けた。

Contents

牛若丸のあらすじ!

今からおよそ、850年ほど前のこと。

 

そのころ日本には、“源氏”(げんじ)と“平氏”(へいし)という、

さむらいたちの二大勢力がありました。

源氏と平氏は、各地でそれははげしい戦いをしていました。

 

そしてついに、源氏の大将・源義朝(みなもとのよしとも)が

平氏にたおされたのでした。

 

妻の常盤御前(ときわごぜん)はまだおさない三人の子どもをつれて、

都からはなれます。

しかし、とうとう平氏につかまってしまい、

平氏の大将・平清盛(たいらのきよもり)の前につきだされたのです。

 

「清盛どの。わたくしの命はすきになさってください。ですが、どうかこの子たちだけはお助けくださいませ」

 

清盛は、もともと、子どもたちを殺してしまうつもりでした。

大きくなると平氏にさからうかもしれないからです。

けれども、常盤御前の子をおもう気持ちにまけて、子どもたちを助けることにしました。

 

「わかった。しかし、子どもたちは武士にしてはならぬ。寺にあずけ、坊主にせよ」

 

こうして、7才の今若(いまわか)、5才の乙若(おとわか)はすぐに寺へあずけられました。

いちばんおさない牛若も、7才になったらすぐ寺に入ることに決まります。

 

さて、時がたち、牛若丸は鞍馬山(くらまやま)のお寺で修行をはじめました。

 

牛若丸はまじめに鍛錬(たんれん)していましたが、

さみしくなるとひとり、笛をふいて気をまぎらわせていました。

 

そんなある日のこと。

 

牛若丸がいつものように笛をふいていたとき、

ぶわっ!

と風がおこり、なにかがとんできました。

 

「なにものだ!」

 

牛若丸が上を見ると、そこには、顔がまっかで羽のはえた男がいました。

 

「わしは、鞍馬山にすむ大てんぐである!」

 

「てんぐが何の用だ!」

 

牛若丸はひるまず、てんぐをにらみつけます。

するとてんぐは、びっくりすることを言うのです。

 

「牛若丸。おまえの秘密を教えてやろう。おまえは、源氏の大将の息子なのだ!

 

「な……なんだって」

 

「おまえは強くなり、おごりたかぶる平氏をこらしめなければならぬ。さあ、これから毎日、わしの手下と刀のけいこをするのだ!」

 

それからというもの、牛若丸は来る日も来る日も、手下のてんぐたちと刀を練習しました。

そしてついに、手下のてんぐたちはだれも、牛若丸に勝てなくなりました。

15才になった牛若丸は、そっと寺をはなれ、都へと向かうことにします。

 

そのころ都では、武蔵坊弁慶(むさしぼうべんけい)という大男が、

夜な夜な五条橋(ごじょうばし)の上にあらわれ、こわがられていました。

弁慶は、通行人の刀を、1000本になるまでうばいつづけているのです。

 

「あつめた刀はこれで999本……。こよいで待ちに待った1000本目だ、かならず立派な刀を手に入れよう」

 

弁慶が橋の上で待ちかまえていると、そこにうつくしい少年が笛をふきながら通りかかりました。

 

「おい、きさま! それこそ、1000本目にふさわしい刀! おいてゆかねば、うばいとる!」

 

その少年は牛若丸でした。

牛若丸は、あわてずに、しずかに言いました。

 

「おまえが、世をさわがせている乱暴者だな。しかしおまえに、わたしの刀がとれるかな」

 

牛若丸の言葉におこった弁慶は、ぶんぶんと薙刀(なぎなた)を振り回しておそってきます!

ところが、弁慶のこうげきはまったく牛若丸にあたりません。

牛若丸はかろやかに、橋の上で宙返りをしてよけます。

どれだけ武器をふるっても傷ひとつつけられないので、弁慶はすっかり、まいってしまいました。

 

「これは私の負けだ。強いお方、あなたのおなまえは?」

 

すっかりかしこまった弁慶が、ひざをついて牛若丸に問いました。

 

「わたしは牛若丸。源義朝の息子です。父の無念をはらし、平家をこらしめるため、みやこへ出てきたのです」

 

「な、なんと! 源氏の若大将でござったか。じつは、この弁慶が刀をあつめていたのも、源氏をたてなおすため……。

若さま、どうかこの弁慶をあなたの家来にしてください!

 

こうして弁慶は、牛若丸の家来となり、ずっと牛若丸のことを守りつづけました。

 

牛若丸はのちに源義経(みなもとのよしつね)となり、兄の頼朝(よりとも)とちからをあわせて、

壇ノ浦(だんのうら)のたたかいで平氏をたおすことができるのですが……

 

それは、またべつの機会に、ゆっくりお話ししましょう。

牛若丸のまとめ、教訓と感想!

牛若丸とてんぐ、牛若丸と弁慶の出会いには、このお話以外にもいろんなパターンがあるようです。

ただ、舞台となったのは京都のようですね。

もし京都に行くことがあれば、「ここで牛若丸と弁慶がたたかったのかな?」など、考えてみるのも楽しいかもしれませんね。

あらすじウサギ
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義経となった牛若丸は、このあとどうなるんだろう?

お父さんのかたきをうったあとは、楽しくすごせたのかな?

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