不思議な国のアリスのサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- アリス…ある日、不思議の国に迷い込んだ少女。
- うさぎ…アリスが不思議の国へ向かうきっかけとなったうさぎ。いつも急いでおり、懐中時計を持っている。
- ある日、アリスは急いで走るうさぎを見つけ、あとを追いかけると不思議の国に迷い込んだ。
- そこではアリスが何か飲んだり食べたりするたびに、アリスの体は縮んだり大きくなったりした。
- アリスはやがて赤の女王の裁判に出席したが、赤の女王を怒らせてしまう。
- そこでアリスは目を覚まし、自分は夢を見ていたのだと思ったが、じつはうさぎの通った穴はたしかにそこにあったのだった。
不思議な国のアリスのあらすじ!
とある日、アリスは姉と一緒にお出かけをしました。
けれど、姉は木かげで本を読んでいて、アリスの相手をしてくれません。
「退屈だわ。なにか面白いことはないかしら」
そのとき、アリスの目の前をうさぎが二本足で走っていきました。
手には懐中時計を持っています。
「なあに、あのうさぎ! 追いかけてみよう!」
うさぎは穴の中にはいりました。
アリスも続いて、穴の中へまっさかさま。
びゅーん!
長い長い距離を落ちた先には、小さなドアがたくさん並んでいました。
小指の先くらいの大きさで、とてもじゃないけれどアリスには出入りできません。
そんなとき、ひとつのボトルを見つけました。
“わたしを飲んで”と書いてあるそのボトルの中身を飲むと、
アリスはぐんぐん小さくなりました。
そして、ドアを開けた先にあったのは、カラフルな不思議の国でした。
不思議の国には、変わった花がたくさん咲いていて、変わった動物もたくさんいました。
「急がなきゃ! 急がなきゃ!」
アリスの前をまたあのうさぎが走って通りました。
するとそのうさぎはアリスを見て立ち止まり、さけびました。
「きみ!なんて格好だ、今すぐ私の家に行って着替えてきなさい!」
アリスは何が何やらわからないまま、うさぎの家へ行きました。
するとそこには“わたしを飲んで”と書いてあるボトルが再び置いてありました。
「これを飲むと、今度はどうなるのかしら」
アリスは気になってそれを飲んでしまいます。
すると、アリスの体はどんどん大きくなり、頭や、腕や足が家から飛び出てしまいました。
「ば、ばけものだー!」
うさぎはアリスを怖がり、動物たちを呼んでアリスに物を投げつけてきます。
投げられた物のなかにケーキがあり、それが口に入るとアリスはぐんと小さくなりました。
そしてだれにも見つからないようその場を離れました。
「さんざんな目にあったわ。はやくいつもの大きさに戻りたい」
アリスは道端に生えているキノコを食べてみました。
そうしてようやく、ふだんの大きさに戻ることができました。
そのあともアリスは、にやにやと笑っているチェシャ猫に出会ったり、
いかれ帽子屋と眠りねずみたちのお茶会に混ざったりして、
不思議の国をさんぽし続けます。
最後に、お城の庭にやってきました。
そこではトランプの兵隊たちが、白いばらを赤いペンキで塗りつぶしています。
「なあに、ここ。変な場所」
赤く塗られたばらを見てアリスが首をかしげていると、またあのうさぎがやってきました。
「裁判だ! 裁判が始まるぞ、急がなきゃ、急がなきゃ」
そうこうしているうちに、アリスも裁判の証人として連れていかれてしまいました。
「アリスよ。私のケーキが盗まれたのだ、おまえは犯人を見たか?」
裁判長は赤の女王でした。
アリスはもうすっかり疲れていて、くだらない裁判に巻き込まれてうんざりしていました。
「そんなこと知らないわ、私が見ているはずないじゃない」
そうアリスが言うと、赤の女王は目をむいて怒りました。
「その者をとらえよー! アリスを処刑しろー!」
アリスは、女王と同じくらい怒ってあばれました。
でもトランプの兵がアリスに飛びかかってきて、そして……
そこで、アリスは、はっ! と目を覚ましました。
「なんだ。私ったらお昼寝していたみたい。
とっても面白い夢を見たから、お姉ちゃんに話さなきゃ」
そうしてアリスは、本を読んでいる姉のとなりへ向かいました。
しかし木のかげにはひっそりと、あのうさぎが飛び込んだ穴が隠れていました。
おしまい。
不思議な国のアリスのまとめ、教訓と感想!
不思議の国は、本当にアリスの夢だったのでしょうか?
それとも、夢だと思っただけで、アリスは不思議の国へ行っていたのでしょうか。
本当のところはわかりません。
けれどひとつだけわかることがあるとすれば、あのときアリスがふしぎなうさぎに興味を持たなければ、不思議の国とは何のつながりも生まれなかったということです。
どんなことにでも好奇心を持っていたら、いつか、アリスのように特別な経験ができるかもしれませんね。
わたしも不思議の国に行きたいなあ!
うさぎが通った穴を見つけなきゃ!