ガリバー旅行記のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- ガリバー…ある日、海で遭難して知らない土地にたどりつく。
- ガリバーは船での仕事をしていたとき嵐に巻き込まれ遭難した。
- 打ち上げられた先は小人の国の海岸で、ガリバーは彼らの力になることを約束し、そこで過ごすことになった。
- しかし、ガリバーはひょんなことからその国を追われ、敵の国に逃げた。
- その国の海岸にボートがあり、ガリバーはようやく帰り道につくことができた。
ガリバー旅行記のあらすじ!
昔むかし、あるところに、ガリバーという男がいました。
彼は医者でしたが、街での仕事が少なくなってきていました。
そこで、ガリバーは船での仕事を見つけました。
船の上で、ガリバーが仕事を始めてからしばらくのこと。
ある日、嵐が船をおそいました。
船は波に飲み込まれてしまいます。
ガリバーはボートに乗り込み逃げ出しましたが、結局、海に投げ出されてしまいました。
「うう……」
どうやら、ガリバーはどこかの海岸に打ち上げられたようです。
目を覚ますと、なんと身体中が縛り上げられていました。
「こ、これは一体どういうことだろう」
じつは、ガリバーが打ち上げられたのは小人たちの国だったのです。
ガリバーのことを、つまようじのように小さな矢で攻撃してきます。
「待ってくれ。僕は、暴れたりしないよ」
ガリバーがおそろしい怪物ではないと知ると、小人たちはガリバーを台車に乗せて運びました。
着いた先はリリパットという街です。
ガリバーはそこで王様に会いました。
「ガリバーよ。街にとどまることを許す、しかし代わりに国の力になれ」
王様がそう言い、ガリバーはうなずきました。
しばらくして、隣の国がリリパットを攻めるつもりだとわかりました。
そこでガリバーは、海に浮かんでいる敵の船を針金でつないでしまい、リリパットまで持ってきました。
船のなかにいた隣国の敵は、リリパットのひとたちと同じ小ささでした。
彼らはリリパットのひとたちによって捕まえられ、戦いは無事に終わったのです。
そのあとも、お城で火災が発生したときには、ガリバーが大きな体を活かしてあっというまに海から水を運び消火しました。
王様は、頼りになるガリバーのことをすっかり気に入りました。
何かあるとガリバーに相談するようになり、二人はとてもなかよしです。
しかし、王様の臣下はそれが面白くありません。
「王様。ガリバーはこの国をのっとるつもりです」
臣下は、王様に嘘をついてガリバーを殺してしまおうとしました。
「そうか。だが、これまでの彼のよい行いを考えると死刑にはできない。
目をつぶして追放しよう」
王様はそう決断しました。
しかし、お城の中にはガリバーのことを好いている者もいました。
彼らは、王様の決断をこっそりとガリバーに知らせました。
仕方なく、ガリバーは隣の国へと逃げます。
そのときに、針金でつないでいた船を返しました。
隣の国の王様はガリバーの身の上に同情し、ここへいていいと言ってくれました。
ガリバーはリリパットにいたとき、隣の国の小人たちはおそろしいと思っていましたが、
実際はそんなことはなく、とても優しいひとたちでした。
そのあとしばらくガリバーが隣の国の海岸で暮らしていると、
なんと、ボートが流れ着いてきたではありませんか。
そのボートはガリバーが、嵐から逃げるときに使ったものでした。
ぼろぼろになっていたボートを修理し、ガリバーは海へと出ます。
航海はつらいものでしたが、海原で大きな船と出会い、救い上げられました。
しかし、ガリバーは小人たちの国々のことを話すのはやめました。
信じてもらえるかどうかわからなかったからです。
話さなくても、小人の国での思い出は、ガリバーの胸のなかに生き続けています。
ガリバーは、家へ帰って家族に会うことを楽しみに、水平線の向こうを眺めました。
いつかまた、新しい出会いがあることを願いながら。
おしまい。
ガリバー旅行記のまとめ、教訓と感想!
旅には、どんなイメージがありますか?
ガリバーのように、まだ行ったことのない土地へ行ったとき、
そこにあるのは楽しいことだけではないかもしれません。
それは普段の旅行でもそうかもしれません。
まったく予想もしなかった出来事が起こって、いやな気持ちになるかもしれません。
でも、そうしていろんなことがあるなかで思い出をつくることが、旅の楽しみのひとつではないでしょうか。
いいことも悪いことも、「出会い」だと考えられたら、毎日にもっとわくわくするかもしれません。
ガリバーみたいに、行ったことのない国へ行ってみたいなあ!