犬と肉のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- よくばりな犬…ある日大きな肉を見つけ、ひとりじめしようとした。
- よくばりな犬が歩いていると大きな肉が落ちているのを見つけた。
- よくばりな犬はその肉をひとりじめしようと考えて、橋の上をわたろうとした。
- そうすると、橋の下の水のなかに自分と同じように肉をくわえている犬を見つけた。
- よくばりな犬がその犬の肉も食べてやろうと吠えると、口から自分の肉が落ちてしまい、水のなかの犬も水面にうつった自分自身だったことに気づいた。
Contents
犬と肉のあらすじ!
あるところに、とってもよくばりな犬がいました。
ある日のことです。
よくばりな犬が歩いていると、大きな肉が落ちていました。
「おおっ。これはすごい! いい見つけものをした!」
よくばりな犬は大喜びで、その肉にがぶりと食いつきます。
そして、にやりとして思いました。
「こんないい肉、だれにも分けたくない。見つからないように、ひとりで食べてしまおう!」
犬は、しばらくして、川の上にかかる橋をわたることになりました。
すると、なんということでしょう。
橋の下の水のなかで、大きな肉に食いついている犬がこちらを見ているではありませんか!
(むっ。なんだ、あいつは)
よくばりな犬は、ぐるると喉をうならせてその犬を見つめました。
その犬がくわえている肉がだんだんと、自分のものより大きな肉に見えてきます。
よくばりな犬はとてもうらやましくなって、あの肉も食べてしまいたいと思い始めました。
そしてとうとう、わおん! と吠えたのです。
「おい、そこのおまえ! そのくわえている肉を、俺によこせー!」
ところが!
ぼちゃん。
よくばりな犬が吠えた瞬間、口もとにあった肉が落ちてしまいました。
「あっ! しまった……」
落ちた肉が水面をゆらすと、水のなかにいたもう一匹の犬も消えていきます。
そうです。じつは、水のなかの犬は、川の水面にうつったよくばりな犬そのものだったのです。
そのことに気づいた犬はたいへん落ち込み、とぼとぼと帰って行きましたとさ。
おしまい。
犬と肉のまとめ、教訓と感想!
よくばりな犬は、もう少しよく考えれば、水のなかの犬が自分だということに気づけたと思います。
でも、よく考えられなかったのは、よくばりな気持ちでいっぱいになっていたからではないでしょうか。
このお話は、「こうしたい」「ああしたい」という考えばかりで頭がいっぱいになると、落ち着いて物事を考えられず失敗するよ、と教えてくれている気がします。
好きな食べものは、自分だけでたくさん食べたくなるよね!
気持ちはわかるから、よくばりにならないように気をつけたいね。