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【ロミオとジュリエット】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじヒヨコ
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ロミオとジュリエットのサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

ロミオとジュリエットの登場人物
  • ロミオ…モンタギュー家の一人息子。
  • ジュリエット…キャピュレット家の一人娘。
  • ロレンス神父…ロミオとジュリエットが何とか結ばれる方法はないか、策を講じる。
  • ティパルト…広場でロミオにケンカをふっかけてくる。

 

サクッとあらすじ!
  1. モンタギュー家とキャピュレット家は、犬猿の仲。しかし、モンタギュー家の一人息子のロミオは、街で一番美しいと噂のキャピュレット家の一人娘のジュリエットに会いたくてたまらず、舞踏会に忍び込んだ。二人はお互いに一目惚れする。
  2. ロミオはジュリエットと駆け落ちしようとするが、そのとき、親友の敵のティパルトから決闘を挑まれて、ティパルトを殺してしまう。ロミオは街を追放されてしまった。
  3. ジュリエットはロレンス神父に相談に行く。神父は24時間仮死状態になる薬をくれた。一旦死んだことにして、こっそりロミオと駆け落ちさせる計画だった。さっそく使いを出すが、追放されているロミオに上手く計画を伝えることが出来ない。
  4. ロミオは仮死状態のジュリエットを見て本当に死んでいると思い込み、毒薬を飲んで自殺してしまう。目覚めたジュリエットもまた、隣で死んでいるロミオを見て、その短剣で自殺してしまった。

ロミオとジュリエットのあらすじ!

400年ほど前のイタリアのお話です。

ヴェローナの街では、モンタギュー家とキャピュレット家が血で血を洗うような争いを繰り返していました。

 

しかし、ある夏の夜。

なんと、モンタギュー家のロミオが、キャピュレットの家の舞踏会に参加すると言い出したではありませんか。

「バカなことはやめろよ。バレたらどうするんだ。」

友達は心配して止めましたが、ロミオは言いました。

「仮面をつけているから大丈夫だよ。

ヴェローナで一番美しいと言われているジュリエットに、ひと目でいいから会ってみたいんだ。

 

さて、ここは舞踏会。

ロミオは、とうとうジュリエットと踊れることになりました。

 

「お名前を教えて下さい。」

仮面をつけたジュリエットが言いました。

「ロミオと申します。」

「まさか…

モンタギューの、ロミオ?」

ジュリエットは立ちすくみ、仮面を取りました。

「なんて美しい人だ…」

思わずロミオも仮面を取りました。

そして二人は、互いに一目惚れしてしまったのです。

 

夜更けになると、ジュリエットはベランダに出て、庭に潜んでいるロミオに向かってささやきました。

「ロミオ。あなたが大好きです。

モンタギュー家の方でなかったら、すぐにでも結婚したいほど大好きです。」

「僕たちの愛には関係ない。明日、ロレンス神父に結婚式をあげていただこう。」

 

しかし、翌日。

「モンタギュー家のロミオだな! 剣を抜け!」

ロミオはキャピュレット家のティパルトにけんかを売られてしまいました。

ティパルトは、ロミオの親友のマーキューシオを殺した、にっくき敵(かたき)です。

それでもロミオは

「今はそんな暇がない!」

と、争いを避けようとしました。

ところが…

 

「逃げるな、ロミオ!」

ティバルトは剣を振りかざしてきました。

仕方なく、ロミオは応戦し…

 

あぁ、なんということでしょう。

ロミオはティパルトを殺してしまったのです。

 

ロミオは街から追放されてしまいました。

 

両親に結婚相手を決められてしまったジュリエットは、ロレンス神父をたずねました。

「ティバルトは、私の母の、大切な甥(おい)。両親がロミオを憎む気持ちも分かります。

でも、私が愛しているのはロミオだけ。

パリスと結婚させられるくらいなら、死んだほうがましです。」

 

そこで神父は、小さな薬の瓶をジュリエットにさしだしました。

それは、42時間の間、仮死状態になる薬です。

 

『ジュリエットは一旦死んだことにして結婚をあきらめさせる。

その後で、墓場で目覚めたジュリエットを、ロミオが迎えに行く』

という計画でした。

 

「今夜、この薬を飲みなさい。

死ぬほどの勇気があれば、飲めるでしょう。

ヴェローナの街を離れて、ロミオと幸せになりなさい。」

「おっしゃる通りにします。神父様。」

 

次の朝。

キャピュレット家は悲しみに包まれ、計画通り、ジュリエットの体は墓場に運ばれました。

 

ロミオは慌てて街に帰ってきました。

実はロレンス神父は、ロミオにこっそりと使いを出して計画を伝えようとしていました。

けれども、運命の悪戯か、ロミオと使いの者は行き違いになってしまったのです!

 

「信じられない。

ジュリエットはまだ14歳。若くて健康だった人が、なぜ死ななければいけないのだ…

誰か、墓場に案内してくれ。

ジュリエットが死んだのを確かめたい!」

ロミオは召使いに案内を頼みました。

 

真っ暗で、しーんと静まり返った墓場。

ロウソクの灯りの中に、横たわったジュリエットがぼんやりと映し出されました。

 

「ジュリエット。大好きな、愛しい人。」

ロミオはジュリエットの冷たい手や足に触れ、ほおや唇にキスを降らせました。

「応えてくれ、ジュリエット!」

ロミオの叫び声が、闇の中に吸い込まれていきます。

 

「あなたがいる国に、僕も行こう。

薬を手に入れておいてよかった…」

ロミオは、ヴェローナの街を出ようとしたときに見知らぬ男から買った毒薬を取り出しました。売買が禁じられている、とても高価な薬です。

ロミオは一気に毒薬を飲み干すと、ジュリエットの隣に横たわりました。

 

目覚めたジュリエットは、たいへん驚きました。

「あなたがここにいることは、神父様から聞いています。

でも、死んでいると聞いた覚えはありません!」

 

ジュリエットはロミオを抱きしめました。

まだほのかに温かみがありましたが、見る間に冷たくなっていきます。

 

ジュリエットは薬の瓶を確かめました。

「なぜ薬を残しておいて下さらなかったのですか?

同じ毒で、私も死にたかった…」

 

ジュリエットは必死になって辺りを見ました。

目についたのは、ロミオが身につけていた短剣でした。

 

「私達が離れることは、もうありません。

二人は永遠に、共にいるのです。」

ジュリエットはためらうことなく、自らの胸にロミオの短剣を刺しました。

 

後から来た神父は、並んで死んでいるロミオとジュリエットの姿を見つけました。

ジュリエットは幸せそうに微笑んでロミオの胸に寄り添い、まるで眠っているようにも見えました。

モンタギュー家とキャピュレット家の両家も二人の姿を目にしました。

 

「私達の争いが、若い二人の命を奪ってしまった…」

両家は深く後悔しました。

そして、ロミオとジュリエットを一緒のお墓に埋めると

『金輪際、争いはやめよう』

と固く誓いあいました。

ロミオとジュリエットのまとめ、教訓と感想!

これはイングランドの劇作家、シェイクスピアの戯曲です。

「おぉ、ロミオ。あなたはどうしてロミオなの?」

という台詞で有名ですよね。

 

『これほど深くお互いを愛することはない』というほどロマンティックなお話ですが、同時に、両家がいがみあっていたばかりに、若いロミオと美しいジュリエットが心中してしまう、という、とてもいたましいお話でもあります。

 

改めて読んでみて、私の頭の中には2つの疑問が残りました。

 

1つめの疑問は、なぜにっくきモンタギュー家の一人息子であるロミオが、キャピュレット家に潜り込めたのか、ということです。

お屋敷で執り行うダンスパーティーでは、それが仮面舞踏会であれ、入り口でボディーチェックされると思いますし、なにより、招待状が必要だと思うのですが…

また、ロミオが仮面を外してしまった時点で、なぜ

「モンタギュー家のロミオが紛れ込んでいるぞ!」

と騒動にならないのかも不思議です。

 

2つめの疑問は、街から追放されるロミオに売買禁止の毒薬を売りつけた怪しい男は誰か、という謎です。

当初、もちろんロミオもこの男を怪しみました。

しかし

『何かの役に立つかも知れない。

殺したい相手に使ったり、自分が死にたくなった時に…』

と言われて、ひかれるように大金を払ってしまったのです。

 

ここで、もしも、3つ目に大きい家系があり、目の上のたんこぶの両家が滅ぶのを密かに狙っていたのでは…と想像すると、不思議なくらいに辻褄があいます。

ジュリエットと駆け落ちしようとしたとき、ロミオが偶然広場でティパルトにケンカをふっかけられたのも。

神父が出した使いと連絡が取れないのも…

あんなに犬猿の仲である両家が仲良くするなんて考えられませんから、跡継ぎが自殺したのを両家が目撃したら、さぞかし悲嘆に打ちひしがれて大打撃を食らわせられる、と企てたのではないでしょうか?

そう考えると、神父でさえ怪しく見えてきてしまいますが…

 

『ロミオとジュリエット』は、さまざまに翻訳されてきました。ルイジ・ダ・ポルトは、主人公の名前を『ロメオ』と『ジュリエッタ』にし、なんと、ロメオが毒を飲む前にジュリエッタが目を覚ましてハッピーエンドで終わらせてしまっています。

 

なので、私が想像したお話も、なくはないかな? と思うのですが…

いかがでしょうか?

あらすじヒヨコ
あらすじヒヨコ

対立するグループに翻弄されてしまう二人の愛情、というのは、小説にしやすいテーマなのかもしれないね。

ボクはこの間読んだ『あらしのよるに』という絵本を思い出したよ。

⇒ あらしのよるに

 

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