ジャックと豆の木のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- ジャック…母とふたりぐらしの貧しい少年。
- 人食い大男…雲の上に住んでいるおそろしい男。
- ジャックは牛とひきかえにふしぎな豆を手に入れた。
- 豆は天まで伸び、ジャックは雲の上の人食い大男の屋敷から金のたまごをうむめんどりを持ち帰った。
- もう一度屋敷へ行き美しいハープを持ち帰ろうとしたが、今度は大男に捕まりそうになってしまう。
- 間一髪のところでジャックは豆の木を切り倒し、大男は死んで、その後ジャックは幸せに暮らした。
ジャックと豆の木のあらすじ!
むかし、イギリスのいなかに、ジャックという少年がいました。
ジャックは母とふたりぐらしで、貧しい生活を送っていました。
ジャックはある日、ミルクのでなくなった牛を売ってお金を作ることにしました。
ジャックが牛を連れて歩いていると、不思議なおじいさんがあらわれます。
「ジャック。牛を売るつもりなら、わしの豆の種と交換しよう」
おじいさんは言いました。
ジャックは慌てて首を横に振ります。
「だめだめ! 牛を売って、ごはんを食べるお金に変えるんだ」
しかしおじいさんは続けます。
「いいやジャック、この豆はすごいんじゃ。地面にまくと、天まで高く伸びるふしぎな豆じゃ」
「ほんとうに!? それならほしい!」
結局、ジャックは牛を5つの豆と交換しました。
うちへ帰るとお母さんはたいそう怒って、豆を投げ捨ててしまいました。
ところが。
翌朝になると、おじいさんの言った通り、家の庭に天までとどく豆の木がはえていたのです。
「これはすごいや!」
ジャックが豆の木を登ると、雲の上につきました。
そしてそこにあったのは、人食い大男の大きなお屋敷でした。
人食い大男は朝ごはんに子牛を何頭も食べるような、大きな男です。
しかも人食い大男は、こどもをパンに挟んでたべるのが大好きでした。
しかし、人食い大男はごはんを食べたあとは眠たくなって寝てしまいます。
ジャックはその隙に、人食い大男の持ち物である、金のたまごをうむめんどりを抱えて逃げました。
「こけっ、こけっ、こけこっこー!」
逃げている最中にめんどりが鳴いたので、人食い大男は目を覚ましてしまいます。
「小僧! 待つんだ、食ってやる!」
人食い大男がずんずん追いかけてきましたが、ジャックはなんとか豆の木をくだって逃げることができました。
家へ戻ったジャックは、金のたまごをうむめんどりのおかげで、お金に困らなくなりました。
けれど、もっとなにかお宝がほしい、と思うようになりました。
ある日、ジャックはもう一度、豆の木を登って大男の屋敷へ行きました。
大男のそばにはひとりでに音楽をかなでるハープがあります。
その音色で、人食い大男は気持ちよさそうにいびきをかいていました。
ジャックはハープを脇に抱え、また逃げ始めました。
「助けてー! ご主人さま、助けてー!」
逃げている最中にハープが叫んだので、またも人食い大男は目を覚ましてしまいます。
「またお前か! 今度こそ食ってやるぞ!」
ジャックが豆の木を降りているときに、人食い大男も上から降りてきました。
「待てえ!」
今にも、人食い大男はジャックを捕まえてしまいそうです。
ジャックが急いで地面に駆けおりると、母親があわてて斧を持ってきます。
ジャックは、その斧で豆の木を切ってしまいました!
どすーん!
人食い大男は地面にまっさかさま。
そのままつぶれて死んでしまいました。
その後、ジャックと母親は、金のたまごをうむめんどりやハープをつかって、しあわせに暮らしたそうです。
おしまい。
ジャックと豆の木のまとめ、教訓と感想!
ジャックは最初、牛と豆を交換しようと誘われたとき
「ごはんを食べるお金にしたい」と断りかけました。
しかし、豆と交換したおかげで金のたまごをうむめんどりやハふしぎなープを手に入れ、生活が良いほうへ変わりました。
このお話はもしかすると、
お金以外のものが人生の大きなチャンスを生むこともある
と教えてくれているのかもしれません。
僕も豆をまいたら、空の上の世界に行けるかなあ…!