猫岳の猫のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 旅人…道に迷ってしまい猫岳の大きな屋敷で一晩泊めてもらうことに。
- 年とった女…旅人にここは人間の来るところではない逃げろと忠告する。
- 旅人は恐ろしい山猫がいるという猫岳に迷い込んでしまったが大きな屋敷で一晩泊めてもらうことに。
- だがそこは山猫の頭領の屋敷で湯を浴びると猫にされてしまうという。
- 旅人は逃げ出したが、何人も追いかけてきてひしゃくで湯をかけようとする。
- 命からがら逃げのびたが、湯をかけられた耳の下と脛はもう猫の毛が生えていた。
猫岳の猫のあらすじ!
昔、九州の阿蘇山のふもとの草むらに道に迷った一人の旅人がいた。
道はだんだんとゴツゴツとした岩場に来てしまっていた。
するとその時、猫が前を横切った。
九州には年とった猫が集まる恐ろしい猫岳という山があり、
そこには山猫の頭領がいて猫たちは修行をしているという話だ。
この話が頭をよぎった旅人は
早くここから立ち去ろうと急ぎ足だ。
しばらくしてぽつんと明かりが見え、
やっとのことでそこにたどりつくと立派な屋敷があった。
旅人が一晩泊めてくれるように頼むと快く泊めてくれるという。
奥座敷に案内されると、そこはなにやら不気味で薄気味悪かった。
旅人は腹がすき、晩ご飯を頼むと先に風呂にはいってくるよう言われた。
旅人が長い長い廊下を通って風呂に行こうとすると1人の年とった女とすれ違った。
女はものすごく驚いた顔をして、旅人に
「風呂に入るな、ここは人間の来るところではない」という。
旅人がなぜかと聞くと、年とった女は答える。
「私は昔、旅人に可愛がってもらった三毛猫」
「ここは山猫の頭領の屋敷で、湯に入ると猫にされてしまう」
これを聞いた旅人は慌てて逃げようとするが
手にひしゃくを持った女が次から次へとやってきて湯をぶっかけようとする。
旅人は必死で逃げた。
しかし、女たちは先回りし、岩の上から旅人にに向かって湯をぶっかけた。
旅人はそれでも必死で逃げて逃げて逃げた。
命からがらやっとのことで旅人は逃げたが、
湯をかぶってしまった耳の下と脛の辺りはもう猫の毛が生えていたそうな。
猫岳の猫のまとめ、教訓と感想!
九州の阿蘇山に伝わるお話です。
昔から猫は年をとると化け猫になって妖術を使うことができると信じられていました。
また、猫は死期が近づくと姿を隠すと言われているので、こんなお話ができたのかもしれませんね。
化け猫想像するだけで、怖いね。三毛猫は化け猫になりやすいって言われているよ。