三年寝太郎のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 三年寝太郎…一日中寝てばかりいる男。
- 村人たち…日照りが続くのは罰当たりな寝太郎のせいだと考え、殺そうとする。
- あるところに一日中寝てばかりいるみんなに「寝太郎」とバカにされている男がいた。
- 村に日照りが続き、村人たちは寝てばかりいる寝太郎のせいだと殺そうとした。
- 何を思ったか、目が覚めた寝太郎は崖の上にある大きな岩を押して落とそうとした。
- 寝太郎が落とした岩のおかげで田んぼに水を引くことが出来、村人たちは寝太郎に感謝した。
三年寝太郎のあらすじ、ネタバレ!
昔々、ある所に一日中ごろごろごろごろ寝ていばかりいる男がいました。
ですが、この男は根っからの怠け者というわけではなく、
いつの頃からか、ふっと寝たきり叩いてもゆすっても
朝になってもどんなにしても起きなくなってしまったのでした。
起きるのは10日に1度。
おしっこが我慢できなくなった時だけ。
村人たちは大人も子供もあきれ果て怠け者だとバカにしていました。
ただ1人お母さんだけはこの男を心配していました。
そんな心配をよそに、男は寝続けます。
そうして3年が経ち、この男は三年寝太郎と呼ばれるようになったのでした。
しかし、この年は全く雨が降らず
村の人々は困り果てていました。
雨乞いしても無駄でした。
村人たちは、三年寝太郎が怠け者のせいで神様が怒って雨が降らないんだと考えました。
そこで寝太郎を殺そうと考え、
それを実行しようしたのです。
村人たちが寝太郎の寝込みを襲おうとしていると、
突然、寝太郎はむくっと起き上がって、
そろそろと外を歩いて行ったのです。
命を狙っていた村人たちはふいをつかれましたが、
どうしたどうしたと跡をおっていきました。
崖の上の大きな岩がある所に着くと、なんと寝太郎は渾身の力でそれを押し始めました。
ですが、とても大きな岩だったのでびくともしません。
「どうやら、あの岩を崖の下の川へ落としたいらしいぞ。
いやいや無理だろう。何を考えとるんじゃあの大馬鹿ものは」
村人たちもいぶかしんで見ていましたが、寝太郎は全くあきらめません。
押して押して押しまくります。
そうこうするうちに、無理だと思われた大岩が少しずつ動き始めました。
ドシーン!
そしてついに岩が谷底に落ちたのです!
落ちた岩はそこにあったもう1つさらに大きな岩と重なり合って谷底へ落ち、川の流れをせき止めました。
川は堤を破り、村の方へと流れ、みるみるうちに田んぼの隅々まで水が行き渡りました。
「水だ!田んぼに水が流れたぞ!」
カラッカラだった田んぼは見事生き返りました。
そうです。
3年寝太郎はただ寝ていたわけではなかったのです。
寝ながら、毎年干上がる田んぼのことを心配し、
どうにかならないか考え続けていたのでした。
三年寝太郎のおかげで、田んぼにつながる水の流れを用水路とし、日照りを心配しなくても良くなりました。
毎年、豊な実りです。
人々は寝太郎のおかげじゃ、あいつは賢いと大変感謝しました。
ところが寝太郎はまた1日中ごろごろごろごろ寝てばかり。
しかし、今度は村人たちはそんな寝太郎をバカにしませんでした。
きっとまた良い事を考えてくれているんだろうととても大事にしたそうです。
三年寝太郎のまとめ、教訓と感想!
怠け者だとバカにされていた男が、村のピンチを救ったお話。
ああはなりたくない男№1だった男が村の英雄となりました。
このお話からは
人は見かけによらない。
時には悪い見本も必要。
ということがわかりますね。
一日中ぐーたら…うらやましい!
でもちゃんと、みんなのこと考えてたんだね!