猿神退治のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 坊さま…村を救うために信州信濃にはやたろうを探しに行く。
- 化け物…正体は3匹の年老いたヒヒ。神様のふりをして秋祭りの日に人間の娘を食っていた。
- 信州信濃のはやたろう…化け物が恐れている。山犬の子。
- ある村では秋祭りの日に娘を神様の生贄へ捧げていた。
- 神様は実は化け物であり、坊さまは退治するために化け物が恐れている信州信濃のはやたろうを探しに行った。
- はやたろうは山犬だった。秋祭りの日にはやたろうは化け物たちを退治した。
- 化け物の正体は実は年老いたヒヒであり、退治を終えたはやたろうはまた信州信濃へ帰って行った。
猿神退治のあらすじ!
昔々、あるところに全国を旅している坊さまがいた。
ある日、坊さまはある村に立ち寄ったが、秋祭りというのに村人に元気がない。
村人に理由を聞くと、毎年秋祭りが近づくと、白刃の矢が立った家は娘を神様に捧げねばならないという。
坊さまは、まさか神様が人間の娘をとって食うわけがないと、その正体を見極めようと社の下に隠れた。
その日はもう秋祭り当日であった。
村人は娘を生贄に捧げた。
すると猿のような化け物が出てきて
「しめしめ。上手くいった。このことは信州信濃のはやたろうに知らせるな。」
と踊り狂っていた。
坊さまはこの化け物を退治しようと、化け物が恐れている信州信濃のはやたろうを探すことにした。
しかし、信州信濃までの道のりは遠く冬が終わりそのうち春が過ぎ、やがて夏が終わろうとしていた。
坊さまはある茶店でいつものようにはやたろうのことを訪ねた。
すると光前寺にはやたろうという犬がいるという。
急ぎ、光前寺に行くとはやたろうがいた。
はやたろうは山犬の子だった。
坊さまははやたろうに村の化け物のことについて話し、一緒に村に行くことにした。
2人が村に着いたのは秋祭り当日だった。
はやたろうは娘の代わりに棺に入った。
化け物は何も知らず、いつものように出てきて棺を開けた。
すると、はやたろうが勢いよく飛び出してきて、化け物たちはびっくり仰天。
逃げ惑うも瞬く間にはやたろうに退治されてしまった。
化け物の正体はなんと3匹の年老いたヒヒ達だった。
ヒヒ達に村人たちは騙されてきたのだった。
はやたろうは化け物たちを退治すると長い道のりをただ一人、光前寺へと帰って行ったとさ。
猿神退治のまとめ、教訓と感想!
昔から犬は猟の手伝いや番犬として人間とともに生きてきました。
頭もよくその忠実な性格から犬は昔から人間に親しまれてきました。
このお話もそんな人間の風習を表しているお話ですね。
このお話以外にも、犬が人間を危機から守ったり幸福をもたらすお話が昔話にはたくさんあります。
はやたろうが化け物を退治してくれてよかったね!