馬方とタヌキのサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 馬方さん…いじめられていた子ダヌキを助ける。
- 子ダヌキ…恩返しのために小判に化ける。
- ある日、馬方さんはいじめられている子ダヌキを助ける。
- 子ダヌキは馬方さんに恩返ししようと一生懸命働く。
- 子ダヌキは馬方さんのために小判に化け連れて行かれる。
- 傷だらけで帰ってきた子ダヌキに馬方さんは感謝し、明日父親の元に帰そうと決めて一緒に寝た。
馬方とタヌキのあらすじ!
昔々、あるところに1人の馬方さんがおりました。
その馬方さんは、子供たちがタヌキをいじめているのを見つけました。
馬方さんがタヌキを助けてあげると、タヌキは一目散に逃げ出しました。
さてその夜のことです。
馬方さんが寝ていると誰かが戸を叩く音が。
あまりにしつこいので開けてみると、
そこには昼に助けたタヌキの子供とその父親がいました。
父親が言うには恩返しのためにせがれをここに置かせてほしいと。
馬方さんは2,3日ならと了解しました。
次の日から子ダヌキは馬方さんのために、小さい体でくるくると良く働きました。
馬方さんはこれに気を良くし、2,3日といわずしばらくここに居ろと言います。
子ダヌキもおやかたがいいならとにっこり。
すると、そこへ吉田屋さんのおじいさんが来ました。
馬方さんはこの人に借金をしていて取り立てに来たのです。
馬方さんは子ダヌキに隠れているように言います。
二人が話していると、子ダヌキの馬方さんを呼ぶ声が聞こえてきました。
とっさに馬方さんは友達がきていると嘘をつきます。
吉田屋さんは、そしたらその友達に借金の肩代わりをしてもらえと言い、出ていきました。
子ダヌキが言うには自分は小判に化けられるからそれを渡せと。
馬方さんは言われた通りに戻ってきた吉田屋さんに小判に化けた子ダヌキを渡しました。
しかし、子ダヌキが心配で夜も眠れません。
そこへ子ダヌキが帰ってきました。
ですが、子ダヌキはボロボロです。
怪しんだ吉田屋さんがひっくり返したりかみついたりしたそうです。
子ダヌキはなんとか逃げ出してきました。
ついでに小判を持って。
馬方さんは涙を流して子ダヌキに感謝しましたが、
小判については、それは盗人だからダメだと言いました。
子ダヌキは素直に返しに行こうとします。
しかし、そんなことをするとまた捕まってしまう。
そう思った馬方さんは自分が明日返してやるからお前はもう寝ろと言いました。
子ダヌキはこれまた素直にうなづいて、馬方さんのお布団で一緒にぐっすりと寝ました。
馬方さんはこの心優しい子ダヌキを明日は山にいる父親ダヌキの元に帰してやろうと思ったそうな。
おしまい。
馬方とタヌキのまとめ、教訓と感想!
心優しい馬方さんと、これまた心優しい子ダヌキさんのお話です。
亀を助けた浦島太郎と恩返しというテーマでは同じですが、
こちらは二人の心優しさが際立ったエピソードとなっていますね。
子ダヌキががんばる姿がいじらしく、読んだ後、心が温かくなるお話です。
がんばる子ダヌキがかわいいね!馬方さんも優しい人で良かった!