ガチョウと黄金の卵のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 農夫…貧乏だったが、がちょうと出会ってお金持ちになった。
- がちょう…毎日、金のたまごをひとつずつ産むふしぎながちょう。
- あるところに貧乏な農夫がいて、ある日、毎日ひとつずつ金のたまごを産むがちょうをひろった。
- 男は金のたまごを売り、だんだんとお金持ちになっていった。
- 金に目がくらんだ男は、もっと金のたまごを手に入れるためがちょうのおなかを切りさいた。
- ところが、がちょうのおなかには何もなく、男はもう二度と金のたまごを手に入れることができなくなった。
ガチョウと黄金の卵のあらすじ!
むかし、むかしのことです。
ある村に、貧乏な農夫が住んでいました。
男は毎日とても質素に暮らしていました。
しかし、ある日のこと。
農夫は1羽のがちょうを拾いました。
そのがちょうは、毎日ひとつずつ金のたまごを産むふしぎながちょうだったのです。
「おお! 金のたまごだ! これは得をしたぞ」
男は、金のたまごがひとつずつ産まれるたびに、そのたまごを売りに行きました。
たまごを売り続けた男は、だんだんとお金持ちになっていきます。
「たくさん食べて、きれいなたまごを産むんだぞ」
そうして、がちょうのおかげで男の暮らしはずいぶん裕福になりました。
すると少しずつ、男のなかに欲が生まれてきます。
「がちょうが金のたまごを1日にひとつしか産まないのは、なぜなんだ?」
男の頭のなかはどんどん、お金をもうけることでいっぱいになっていったのでした。
そしてついに、男は考えたのです。
「そうだ! がちょうのおなかのなかには、たまごがいっぱい入っているのではないか?」
男はいやがるがちょうをつかまえて、ナイフでおなかを切ってしまいました。
「よし、これで金のたまごがごろごろ手に入るはずだ……」
しかし、がちょうのおなかのなかには何もありません。
「なんてことだ」
男はがっくりと肩を落とし、自分のしたことを後悔しました。
これからはもう、がちょうの金のたまごは、ひとつも手に入らないのです。
おしまい。
ガチョウと黄金の卵のまとめ、教訓と感想!
おおきなおおきな幸せをつかむためには、小さな幸せを忘れてはならないのだと感じます。
男は、「がちょうをひろって、ひとつずつの金のたまごで暮らしが楽になった」という原点を忘れてしまったのかもしれません。
そのはじまりを大事にできていれば、がちょうのおなかを切ったとき、がちょうがどうなるか考えられたのではないでしょうか。
私たちも、「もっとこれがこうなればいいのに」「あれがああなればいいのに」といらいらする前に、いまの自分がもっている幸せとはなにか、それがあるのはだれのおかげか、何のおかげかを、振り返ることができればいいのかもしれませんね。
がちょうのたまごがなくなった男は、そのあとどうなるんだろう?