念仏の鼻のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 山姥…瀬戸内海の小さな島に住む。親子を食べようとするが念仏を聞いて泣き出す。
- 親子…山姥から逃げるときに念仏を唱えたところ無事逃げ出せた。
- 瀬戸内海に浮かぶ小さな島に山姥が住んでいた。
- 悪天候で仕方なくその島についた船に乗っていた親子を山姥は食べようとした。
- 山姥の乳がついた船が動かなくなり、親父が念仏を唱えながらそこを削り取ろうとした。
- 念仏を聞いた山姥は泣きだし、2人は無事逃げのびた。
念仏の鼻のあらすじ!
昔、瀬戸内海に浮かぶ小さな島の山頂に1人の山姥が住んでいました。
季節は秋の終わり、赤い月が空に浮かんでいました。
山姥は夜になると目を覚まし、泉で汗を流した後、食事をするのが習慣になっていました。
そのとき、海では突然の突風にあおられ一層の船が立ち往生していました。
船はしかたなく山姥のいる島に来ました。
山姥はそれを見て、ごちそうがいただけるわいとにっこり。
船にのっていた親子が薪をしていると山姥がやってきて
にこにこしながら焚火に当たります。
さて、どちらから食ってやろうかと山姥は舌なめずり。
2人は山姥じゃと気づいています。
しばらく無言でしたが、やがて山姥は気持ちよくなり寝てしまいました。
その隙に逃げようとしましたが、
そのとき山姥が起きて、どこへ行くと尋ねます。
2人は船に積んである鯛をとってくると言います。
また山姥が寝入った隙に2人は船を出して島から逃げ出しました。
でも、岬の先端に付くとそこにはニタニタ笑っている山姥が。
2人がもっと急いで逃げようとすると、
山姥が乳を飛ばしてくるではありあせんか。
山姥の乳がかかると動かなくなってしまうと言われていました。
2人は必死で船をこぎましたが、一滴だけ船にかかってしまいました。
とたんに止まってしまう船。
山姥は大喜び。
しかし、親父が念仏を唱えながら一心不乱にかかったところを削り取ろうとしました。
すると、その念仏を聞いた山姥は涙を流し
やがて大声で泣き出しましたではありませんか。
船が動いて二人が逃げ出した後も山姥は泣き続けました。
山姥にも念仏のありがたみが分かったのでしょう。
後にその岬は念仏の鼻と呼ばれるようになりました。
念仏の鼻のまとめ、教訓と感想!
山姥に食べられそうになったが、念仏を唱えることで無事逃げのびれたというお話です。
念仏は人間だけでなく、山姥が聞いてもその有り難さに涙がでるという、昔の人の信心深さが良くわかるお話です。
昔の人は仏様をとっても大事にしていたんだね。