牛鬼淵のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 年とったきこり…毎晩、のこぎりの手入れをする。若いきこりに牛鬼には気を付けるように言う。
- 若いきこり…牛鬼の話を聞くが冗談だと笑って信じない。
- あやしい男…毎晩、きこりたちの小屋にやってきてはのこぎりの刃を確認する
- 牛鬼…山に住んでいる顔は牛、体は鬼の化け物。牛鬼に影をなめられると高熱を出して死んでしまう。
- きこりたちが仕事が終わり、山の中の小屋で休んでいると毎晩あやしい男が現れ、のこぎりの確認をする。
- 固い木を切っていると鬼刃が折れてしまい、年寄りのきこりは直すために山を降りる
- 若いきこりは年寄りの言いつけを守らず、あやしい男に鬼刃が折れたことを話してしまう
- 次の日山に戻ってきた年取ったきこりは、若いきこりの服を淵で見つけその死を悟る
牛鬼淵のあらすじ!
昔々、伊勢の山奥に牛鬼淵というところがあった。
そこには顔は牛、体が鬼という化け物が住んでいて、そいつに影をなめられると高熱を出して死んでしまうというウワサがあった。
年とったきこりと若いきこりはその淵の近くで仕事をしており、近くの小屋で寝泊まりをしていた。
年取ったきこりが小屋の中でのこぎりの手入れをしていると、あやしい男が小屋をのぞき、
「そののこぎりは木を切るためか。」と聞いてきた。
「そうだ。しかし、32番目の刃は鬼を切るための鬼刃だ。」
と、年とったきこりが説明すると、あやしい男はいなくなった。
そして、次の晩もまたその男がやってきて鬼刃の話を聞いて帰って行った。
年取ったきこりはまさか牛鬼ではと言ったが、若いきこりは笑って信じない。
次の日、固い木を切っていたため鬼刃が折れてしまった。
年とったきこりはのこぎりを直すために山を降りたが、若いきこりは小屋に残った。
そしてその晩、またもやあの怪しい男がやってきてのこぎりはどうしたのか聞く。
年とったきこりに鬼刃が折れた話はするなと言われていたのに、若いきこりは鬼刃が折れたことを怪しい男にしゃべってしまう。
「では鬼をきるという鬼刃はないんだな」
たちまち怪しい男は、牛鬼へと姿を変え、若いきこりに襲い掛かり、淵の中へと沈めてしまったのだった。
次の日、山へ帰ってきた年とったきこりは、淵にひっかかっていた若いきこりの服を見つけた。
「あれほど、鬼刃が折れた話をしてはいけないといったのに…」
牛鬼は噂ではなかった。
月の明るい晩には「うぉーん、うぉーん」と鳴く悲しげな声が聞こえてくるそうな。
牛鬼淵のまとめ、教訓と感想!
日本昔話の怖い話部門で上位に入るこのお話。
これを聞いた日には怯えて寝れなくなってしまうちびっこたちもいるのではないでしょうか。
このお話からは
人の忠告はきちんと聞く
ということを学ぶことができますね。
こ、こ、こ、怖~い
牛鬼が化けた男が気味悪すぎる…
みんな、人の話はちゃんと聞こうね。