姥捨て山のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 息子…母親を山に捨てることができず床下に隠し住まわせる
- 母親…隣国の殿様の無理難題を知恵で全て解決する
- 殿様…役立たずの年寄りは山に捨てるよう決まりを作ったが、自国のピンチを年寄りが救ったとわかり心を入れかえる
- 息子は年寄りは山に捨てるという決まりを破り、母親を隠し住まわせた。
- 隣国から数々の無理難題を言われ、できなければ攻め込むと脅される
- その無理難題を年老いた母親の知恵で乗り切った
- 年寄りの知恵の大切さを知り、年寄りを山に捨てる決まりを廃止する
姥捨て山のあらすじ!
昔々、ある国では60歳になった老人は役に立たないから皆山に捨てろという決まりがありました。
そこに息子と母親が住んでいましたが、ついに母親が60歳になってしまいました。
息子は母親を山に捨てるのは嫌だと泣きましたが
母親は捨てるように言います。
息子は母親を背負ってうばすて山までの重い道のりをひたすら歩きました。
そうして深い山にはいると、なんと母親は息子が帰り道に迷わないように木の枝を折って道しるべにしてやりました。
「自分がどうなるかわからないのになぜ…」
「腹を痛めた息子のことは自分のことより大事だ」
息子はたまらなくなって、母親を連れて家に帰り、床下に隠し住まわせることにしました。
そんなある日、隣国の殿様が
「灰で縄を編んでみよ。できなければ攻め込むぞ」
という難題をふっかけてきました。
殿様は慌てて何か良い案はないかと国中にお触れを出しました。
息子が母親にこのことを話すと母親は
「なあに、簡単なことだ」
と笑いながら灰縄の作り方を教え、そして息子は言われた通り灰縄を作ってお殿様に献上しました。
しかし、これだけでは終わらず、隣国は
「七つの節のあるまがった竹に糸を通してみよ」
「叩かないでも鳴る太鼓を造れ」
となんやかんやと難題をふっかけてきたのです。
その度に母親の知恵でこの難題を全て解決することができました。
喜んだお殿様はなぜこんな難しい問題を解決する方法を知っているのか息子に尋ねました。
「はい…。実は…」
息子は覚悟を決めて殿様にうばすて山に捨てれなかった母親の知恵のおかげだと白状しました。
「なんとこの国を救ったのは年寄りだったのか…。」
それを聞いた殿様は、60歳になったら年寄りを山に捨てろという決まりをやめました。
年寄りの知恵や知識がどれほど大切なものかをつくづく思い知ったのです。
そして隣国の殿様も、この国の知恵を恐れ二度と無理難題を言ってこなくなりました。
こうして戦の心配もなくなり、年寄りをいたわり人々は幸せに暮らしたということです。
姥捨て山のまとめ、教訓と感想!
年寄りのことをを役立たずとバカにしていた殿様が、逆に年寄りの知恵や経験から国のピンチを救ってもらうというお話。
このお話からは
お年寄りの知恵や経験はとても大切なものだ
親子のきずな
を読み取ることができますね。
子が親を思う気持ち、親が子を思う気持ちに涙…。
お年寄りは大事にしなきゃね!