幸福な王子のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 王子…貧しい人々に心を痛め、自分についている宝石や金をあげる。
- ツバメ…王子の代わりに人々に宝石や金を配るが寒さのため死んでしまう。
- 金箔、宝石を身にまとった『幸福な王子』と呼ばれる美しい銅像がいた。
- 王子は、ツバメに自分の宝石や金箔を貧しい人々に配るよう頼む。
- ツバメは王子の代わりに配っていたが寒さのため死んでしまい、王子も悲しみから心臓が壊れてしまう。
- 2人は神様に天国へ連れて行ってもらい、幸せに暮らした。
幸福な王子のあらすじ、ネタバレ!
昔々ある街に美しい幸福な王子の銅像が立っていました。
体は金箔で覆われ、目はサファイヤ、剣にはルビーといった宝石がついていました。
冬が近づいてきたある日
王子の像の足元に一羽のツバメが留まって休むことにしました。
ツバメが休んでいると上から水滴が落ちてきました。
なんとそれは王子の涙だったのです。
「私には街の中の悲しみがたくさん見えてしまう。
あそこに病気の幼い子がいるが貧しくて薬が買えない。
ツバメ君、剣のルビーをその子に届けてやってくれないか。」
ツバメは王子に言われた通りその子にルビーを届けてやりました。
それからも王子はツバメに目のサファイヤを才能のある貧しい若者とマッチ売りの少女に渡すよう頼みました。
ツバメは早く暖かいエジプトに行かなければなりません。
ツバメは寒いところでは生きていけないのです。
でもツバメは王子の言った通り宝石を運んであげました。
両目が無くなってしまった王子。
でも王子は満足げに言いました。
「いいんだ。それであの子たちが幸せになれるなら。」
それを聞いたツバメはエジプトには行かず、王子の目の代わりになることを決心しました。
「ありがとうツバメ君。では私の体の金箔をはがして貧しい人に届けてくれないか。」
ツバメは王子の金箔を貧しい人に届け続けました。
そうして冬になり、ツバメは凍えて動けなくなりました。
「王子様。良い事をして僕は幸せでした。」
そう言うと、最後の力を振り絞って王子にキスをしてそのまま死んでしまいました。
ぱちん。
そのとき王子の心臓は悲しさに耐え切れなくなり壊れてしまいました。
次の朝、街の人たちは幸せの王子の像がすっかり汚くなっていることに気づき、
こんな汚い像はいらないと全部溶かしてしまいました。
ところが不思議なことに心臓だけは何をしても溶けませんでした。
そこで人々はそれを傍らで死んでいたツバメと一緒に捨てました。
そのころ、神様と天使がこの街にやってきて、
神様が天使にこの街で一番美しいものを持ってくるように言いました。
王子の心臓とツバメを持ってきた天使。
それを見た神様は満足げに頷きました。
こうして王子とツバメは天国へ連れて行ってもらい幸せに暮らしました。
幸福な王子のまとめ、教訓と感想!
自分たちがどうなっても貧しい人々を幸せにするために力を尽くした王子とツバメ。
それに対する街の人々は2人の働きを知らなかったとしても、とても冷たいものでした。
王子とツバメの他者に対する無償の愛。
美しい情景描写とあいまって、人々の心に深い感動が起こるお話です。
悲しみで壊れてしまった王子の心臓。
それを考えるとこっちまで胸が苦しくなるね。
人に優しくする大切さって大事だね。