笠地蔵(かさじぞう)のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- おじいさん…貧しいが心優しい人。お地蔵様に笠を被せてあげる。
- おばあさん…貧しいが心優しい人。
- 笠売り…おじいさんの古着と自分の売れ残りの笠を交換してくれるよう頼む。
- 7人のお地蔵さん…おじいさんの村を守っている。笠のお礼におじいさんおばあさんにごちそうをプレゼント
- 大晦日の夜、貧しいおじいさんは町に古着を売りに行く。
- 困った笠売りを助けるために自分の古着と笠を交換する。
- 頭に雪が積もってしまったお地蔵さんに笠を被せてあげる。1つ足りなかったので自分の分を被せてあげた。
- 地蔵さんがお礼におじいさんの家までごちそうを届けた。2人は幸せに暮らした。
笠地蔵(かさじぞう)のあらすじ!
大晦日の夜。
貧しい暮らしのおじいさんとおばあさんがいました。
明日から正月というのに、お餅をつく米すらありません。
おじいさんはしかたなく、町へ古着を売りにでかけました。
外は雪が降っています。
しばらく行くとお地蔵さんが7人いました。
「こんな雪の中、寒かったでしょう」
おじいさんは、お地蔵さんにお供えするものを何も持っていませんでした。
申し訳ない気持ちを抱きつつも
お地蔵さんにおじぎをし、また先を急ぎました。
町に着いたのですが、だれもおじいさんに見向きもしません。
とうとう古着は一着も売れませんでした。
しかし、そこへ笠売りがやってきました。
「どうだい、私の笠と古着と交換しないかい?」
おじいさんは考えました。
お米がほしいので、傘はいりません。
でも、笠売りの困った顔を見ておじいさんは古着と笠を交換することにしました。
そうしてその帰り道、おじいさんはまたお地蔵さんの前を通りました。
「これはこれは、寒かったでしょう。そうだ、この笠を」
おじいさんは、持っていた笠をお地蔵さんにかぶせてあげました。
しかし、1つ足りません。
どうしたものか考えたおじいさんは、自分のかぶっていた傘をお地蔵さんに被せてあげました。
雪まみれで帰ったおじいさんを見ておばあさんは驚きましたが、おじいさんのしたこと聞いてにっこり。
「それは良いことをなされました。お地蔵様が暖かく過ごしてくだされば十分です。」
そして、2人が寝てしばらく経ったころ。
じいさまの家はどこじゃ?
じいさまの家はどこじゃ?
じいさまの家はここだ!
外から不思議な声が聞こえてきます。
2人が戸を開けると、そこには米俵や野菜や魚がいっぱい!
「これはどうしたことだ!?」
2人は驚いて目を真ん丸に。
ふと前をみると笠を被ったお地蔵様が帰っていくのが見えました。
そう、この贈り物は、お地蔵様からの笠のお礼でした。
「お地蔵様、ありがとうございます。」
2人はもらったお米でお餅をつき、楽しいお正月を過ごしました。
それからも2人はお地蔵さまのことを大切に大切にしました。
おじいさんおばあさんはお地蔵様のおかげで病気1つせず、仲良く幸せに暮らしましたとさ。
笠地蔵(かさじぞう)のまとめ、教訓と感想!
日本の有名な昔話の1つですね。このお話からは
相手を思いやる優しい心
相手に親切にすると自分のためにもなる
ということがわかりますね。
おじいさんおばあさんの優しい心がお地蔵様にも伝わったんだね。
ぼくも心優しい人になりたいな!