昔話あらすじ

【くるみ割り人形】あらすじをサクッと簡単にまとめてみた!

あらすじネコ
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くるみ割り人形のサクッとあらすじ!

まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪

 

くるみ割り人形の登場人物
  • ドロッセルマイヤーおじさん…イブの日に子どもたちにプレゼントを持ってきてくれる。
  • クララ…勇気のある優しい女の子。プレゼントにくるみ割り人形を選ぶ。
  • フランツ…クララのお兄ちゃんだが、ちょっと意地悪。
  • くるみ割り人形…クララを人形の国へ連れて行ってくれる。
  • ねずみ達…小さくなったクララを取り囲む。

 

サクッとあらすじ!
  1. 今日はクリスマス・イブ。ドロッセルマイヤーおじさんは今年もプレゼントを持ってきてくれました。クララは初めて見たくるみ割り人形をもらいましたが、兄のフランツにからかわれ、もみあっているうちにくるみ割り人形を床に落として壊してしまいました。
  2. クララはくるみ割り人形が心配になり、ベッドから抜け出しました。すると、クララの体は小さくなり、ねずみ達に取り囲まれてしまいました。そこへ、くるみ割り人形が他の人形を引き連れて助けに来てくれました。しかし、ねずみ達の方が優勢です。クララは勇気を出してねずみの王様にスリッパをぶつけ、勝利へと導きました。クララがくるみ割り人形の怪我を心配して手を取ると、くるみ割り人形にかけられていた呪文がとけ、くるみ割り人形は王子様の姿に戻ることが出来ました。
  3. くるみ割り人形は喜んで、お礼にクララを人形の国へ招待してくれました。
  4. クララはベッドの中で目を覚ましました。かたわらには、くるみ割り人形が置かれていました。クララは素敵な夢が見れたのはくるみわり人形のおかげだと思い、大切に抱きしめました。

くるみ割り人形のあらすじ!

「やぁ、みんな。メリークリスマス♪

いい子にしてたかい?」

毎年、クリスマス・イブの日には、クララのお家にドロッセルマイヤーおじさんがプレゼントを持ってきてくれます。

広間に集まった子どもたちは、おじさんが持ってきてくれたプレゼントを見て大喜び。

 

「こんなお人形、見たことないわ。」

クララは誰も見向きもしなかったお人形を手に取りました。

「それは、くるみ割り人形と言うんだよ。大きな口で、くるみの殻を割るんだ。」

ドロッセルマイヤーおじさんの説明を聞いて、クララはそのお人形をもらうことに決めました。

ところが…

「ずいぶん変な人形にしたんだな。僕の兵隊の人形のほうがかっこいいや。」

お兄さんのフランツはからかって、クララの手からくるみ割り人形を取り上げてしまいました。

「ひどいわ、お兄ちゃん! 私のお人形さんを返して!」

二人が取り合っているうちに…

がしゃん!

くるみ割り人形は床に落ちてしまいました。

 

「可哀想なお人形さん! 腕を怪我してしまったわ!!」

クララが泣いていると、おじさんが来て、くるみ割り人形の腕にハンカチを巻いてくれました。

「きっと明日には、すっかり治っているよ。だから、もうお休み。」

 

クララはベッドに行きましたが、くるみ割り人形が心配で眠れません、

そこで、こっそりベッドから抜け出すことにしました。

 

そのときです。

 

ボーン、ボーン、ボーン…

柱時計が12時を告げました。

 

すると…

 

なんということでしょう。

目の前のツリーが、ぐんぐん大きくなっていくではありませんか!

 

いいえ、ツリーが大きくなったのではありません。

クララが小さくなってしまったのです!

 

クララがびっくりしていると、どこからかガサガサと音がして、たくさんのねずみの群れが現れました。

「きゃあ! 大きなねずみっ!!」

前歯や爪があまりにも恐ろしくて、クララは悲鳴を上げて尻もちをつきました。

「おや?

もう人間はみんな眠ったと思ったのに。女の子がいるぞ。」

ねずみ達は、ぐるりとクララを囲みました。

すると…

 

「悪いねずみ達め! お嬢さんをいじめるなっ!!」

なんと、クララがもらったくるみ割り人形が助けに来てくれたではありませんか!

フランツのもらった兵隊や、その他のおもちゃ達を引き連れています。

 

「ふん! 人形なんかに負けるものか!

みんな、やっつけてやる!!」

さぁ、人形たちとねずみ達との戦いが始まりました。

人形たちは一生懸命戦っていますが、今にも負けてしまいそう。

 

「どうしましょう。このままじゃ、お人形さんが…」

クララは、とっさにスリッパを脱ぐと

「ええぃっ!」

ねずみの王様に向かって投げつけました。

 

スリッパは、見事に命中!

 

「今だ! 皆、負けるな!!」

ねずみの王様がひるんだすきを見て、くるみ割り人形が声を掛けました。

お人形さん達は勢力を取り戻し、とうとうねずみ達に勝つことが出来ました。

 

ねずみ達がみんな引き上げてしまうと、クララは急いでくるみ割り人形のもとへ行きました。

「助けてくれてありがとう。

お怪我は大丈夫?」

心配したクララは、そっとくるみ割り人形の手を取りました。

 

すると…

 

なんていうことでしょう。

くるみ割り人形は、みるみるうちに背が伸びて、

美しい王子様の姿に変わったではありませんか。

 

「ありがとう。クララ。

貴女のおかげで、人間の姿に戻ることが出来ました。」

くるみ割り人形の正体は、呪いをかけられた王子様だったのです。

 

「何もかも、優しくて勇気のあるクララのおかげです。

お礼に、人形の国へご招待いたしましょう。」

人形の国は、お茶やお菓子のいい香りに包まれていました。

世界中の素敵な物もたくさんあります。

クララがうっとりしていると、王子様が言いました。

「見てご覧なさい。妖精たちが歓迎してくれていますよ。」

可愛らしい妖精たちに囲まれながら、クララは王子様と楽しくダンスをしました。

 

ふと気がつくと、クララは自分のベッドで寝ていました。

窓からは、きらきらとクリスマスの朝の光が降り注いでいます。

 

「まぁ…

あれは全部夢だったのね。」

クララは起き上がると、枕元に置かれている、くるみ割り人形を見つけました。

クララは、楽しい夢を見せてくれたくるみ割り人形を、お礼に、しっかりと抱きしめました。

「クリスマスにぴったりの、素敵な夢だったわ。」

くるみ割り人形のまとめ、教訓と感想!

『くるみ割り人形』は、ロシアの作曲家、チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽の中でも、三大バレエ音楽と言われるほど有名な作品です。

 

バレエでは、最初の一幕で、なぜ王子様がくるみ割り人形になってしまったか、というシーンがあります。実は王子様がねずにになる呪いをかけられてしまったのは、王子様が誕生した時、その場にいた人間がねずみの女王様を殺してしまったからでした。

ねずみの王様の怒りも分かりますが、殺した人間を呪うならともかく、王子様を呪うなんて、王子様もとんだとばっちりを受けてしまったものですね。

 

クララに魔法を解いてもらった王子様は、お礼に、雪の国とお菓子の国の魔法の城に招待してくれます。

 

残念なことに、『くるみ割り人形』の初公演は大成功ではなかったため、定番となる演出や振り付けはなく、現在も新しい演出や振り付けが施されています。そのため、ラストも、2パターンあります。お菓子の国でクララが楽しんでいるところで終わるものと、その後の、クララがクリスマスツリーの下で目覚めるものです。

 

いずれにしても、優しくて勇敢なクララが大冒険するお話であることは間違いありません。

日本の昔話では、活躍する主人公は男の子のほうが多いので、おてんばな女の子にはぴったりのお話です。

「女の子だって負けないもん!」

と、女の子の気持ちを、ワクワクどきどき、高ぶらせてくれることでしょう。

あらすじネコ
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クリスマスが近くなったら、ぜひ読み聞かせして欲しい物語だね。

 

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