ねずみの嫁入りのサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- ねずみ…とってもかわいいむすめがいるお金持ちのねずみ。むすめのむこをあちこちにさがしにいく。
- あるところに、とてもかわいらしいむすめをもつねずみがいました。
- ねずみは、むすめにぴったりの、いちばんえらい婿(むこ)をさがしにいきました。
- しかし、みんな、自分よりちがう相手のほうがえらいと言います。
- いちばんえらい婿をさがしてたどりついたのはおとなりのねずみで、むすめは結婚し幸せにくらしました。
ねずみの嫁入りのあらすじ!
むかし、むかし。
あるところに、とってもお金持ちのねずみがいました。
ねずみには、かわいらしいむすめがいます。
「日本一かわいいうちのむすめにふさわしい、りっぱなおむこさんを見つけよう」
ねずみは、むすめにぴったりのおむこさんをさがしにいきました。
「この世でいちばんえらいのは、だれだろう?」
ねずは、太陽を見上げました。
「そうだ。いつもわしらを照らしてくれる太陽さんは、いちばんえらいにちがいない」
ねずみは太陽に言います。
「日本一えらい太陽さん、どうかむすめのおむこさんになってください!」
すると太陽は、ピカピカと光って言いました。
「わたしよりも、雲のほうがえらいよ。雲はわたしをかくしてしまえるのだ」
いわれてみればそのとおりだ、とねずみは思いました。
そして今度は雲のもとへむかいます。
「世界一えらい雲さん、どうかむすめのおむこさんになってください!」
ところが、雲はぷかぷか浮きながら言いました。
「ぼくよりも、風のほうがえらいよ。ぼくのことをふきとばしてしまうからね」
ねずみは、風のもとへと向かいます。
「この世でいちばんえらい風さん、どうかむすめのおむこさんになってください!」
しかし、風はびゅうびゅうふきながら言いました。
「おれよりかべのほうがえらいに決まっているさ。いくらふいても、びくともしないんだ」
ねずみは、かべのもとへ向かいます。
「かべさん、あなたはだれよりもえらいのでしょう? どうかうちのむすめのおむこさんになってください」
けれどもかべは、わっはっはっと笑って言いました。
「とんでもない。わしなんかより、ねずみのほうがずっとえらいぞ」
それを聞いてねずみはびっくりぎょうてんです。
「ええ?! かべさんより、ねずみのほうがえらいのですか?」
「ああ、そうだ。前歯でがじがじかじられて、あなをあけられてはかなわない」
ねずみは帰りながらおもいました。
いちばんえらいのは、わたしたちねずみだったのかぁ……。
そこでねずみは、むすめととても仲が良い、おとなりのねずみのことを思い出します。
「きみこそ、うちのむすめにふさわしい! どうかおむこさんになってくれないだろうか?」
「はい、ぜひ、よろこんで!」
そしてむすめはおとなりのねずみと結婚し、いつまでもなかよく暮らしましたとさ。
めでたし。めでたし。
ねずみの嫁入りのまとめ、教訓と感想!
このお話のなかで、ねずみはいちばんえらいおむこさんをさがしました。
そして、ピカピカの太陽やびゅうびゅう吹く風など、
自分よりもおおきくてすごいような相手に声をかけましたね。
でも、そんな相手がすごいと言ったのは、ねずみだったのです。
ねずみがすごい!と思った相手に、ちゃんとねずみも認められていたのです。
むすめさんは、なかよしのねずみさんと結婚できてよかったね!
やっぱり、むすめさんも結婚したいと思える相手がいいよね。