金太郎のサクッとあらすじ!
まずは、登場人物と簡単なあらすじを見ておこう♪
- 金太郎…赤い腹かけを着ている男の子。こころ優しく、とってもちからもち。
- 金太郎のお母さん…金太郎と一緒にくらしている優しいお母さん。
- 山のどうぶつたち…金太郎のおともだち。すもうやかけっこをして、いつも金太郎と遊んでいる。
- 源頼光(みなもとのよりみつ)…強いお侍(おさむらい)さん。金太郎を都(みやこ)に連れていった。
- むかしむかし金太郎という赤い服を着た力持ちの男の子がいて、だいすきなお母さんや山の動物たちと毎日たのしくすごしていた。
- ある日、源頼光という立派なお侍さんがやって来て、金太郎は頼光の家来と勝負をし、すべて勝った。
- 頼光は金太郎のものすごい強さにおどろき、金太郎を都へ連れていくことにした。
- 『坂田金時(さかたきんとき)』という新しい名前をもらった金太郎は、四天王(してんのう)のひとりとして立派なお侍さんになった。
金太郎のあらすじ!
むかし、むかし。
さがみの国のあしがら山に、金太郎(きんたろう)という男の子がいました。
金太郎は赤い腹かけを着ているとても元気な子です。
まさかりをかついで山を走りまわっています。
そんな金太郎は、だいすきなお母さんとふたりで暮らしています。
「おかあさん! ただいまぁ!」
金太郎がまさかりでお山の木を切り、薪(まき)をとってくると、
お母さんはとってもおいしいごはんを作ってくれます。
金太郎はお母さんのごはんを残さず食べて、ふたりともにっこり。
そしてじつは、金太郎のお父さんは、天にいる赤い龍(りゅう)だそうです。
さてさて、金太郎のおともだちは山のどうぶつたち。
金太郎とどうぶつたちは、毎日いろんなことをしていっしょに遊んでいます。
ある日は、おすもう。
ある日は、つなひき。
ある日は、かけっこ。
そしてある日は、泳ぎっこ。
金太郎はとってもつよいので、おすもうでも、かけっこでも、なんでも負けませんでした。
からだの大きなクマも、泳ぐのがとーってもはやいコイも、金太郎にはかないません。
ですが、金太郎はつよいだけではなく、すごく優しい子。
お母さんの目がわるくなってしまったときは、お母さんをおんぶして、
目がよくなる温泉まで連れて行ってあげました。
山にあらしがきて、ともだちのどうぶつたちが木に押しつぶされていたときも
「大丈夫?」と、得意のちからもちで木を持ち上げてたすけてあげました。
そうして、つよくて、優しい金太郎がお母さんやどうぶつたちと過ごしていたある日のこと。
あしがら山の近くに、お侍(おさむらい)さんたちがやってきました。
「むむ。あれはなんだろう?」
山の上には赤い雲がもくもくとしています。
気になって、どんどん山のなかへと入っていきました。
お侍さんたちが見つけたのは、いつものようにおすもうをして遊んでいた金太郎と、どうぶつたちでした。
金太郎は今日もおすもうに大勝利!
ぽーんと、イノシシを投げとばします。
それを見て、いちばんえらいお侍さんの、源頼光(みなもとのよりみつ)が言いました。
「金太郎、わたしの家来(けらい)と勝負してみないか」
金太郎はひとりめの家来をかんたんに投げてしまいました。
ふたりめの家来はすごくつよく、苦労しましたが、やっぱり金太郎が投げとばしました。
金太郎は源頼光の家来たちにも負けなかったのです!
源頼光はびっくり。
こんなにつよい金太郎を、ぜひ都(みやこ)に連れていきたいとさそいましたが、
金太郎は「お母さんを置いていけないよ」と言いました。
でも頼光はあきらめません。
金太郎のお母さんに自分からおねがいをしました。
するとお母さんは、金太郎が都に行くことをよろこんでくれました。
そんなお母さんを見て、金太郎も、都へ行くことを決めました。
それからの金太郎は、頼光から「坂田金時(さかたきんとき)」という新しい名前をもらい、
四天王(してんのう)とよばれるりっぱなお侍さんのひとりになって
都でだいかつやくしましたとさ。
金太郎のまとめ、教訓と感想!
金太郎のすばらしいところは、なんだと思いますか?
ちからもちだけど、そのつよさをみんなのために使えるところではないでしょうか。
お話のなかで金太郎を嫌いな人はだれもいません。
どんなときも、自分だけではなくまわりのことを考えると、金太郎のように好かれるのかもしれませんね。
そして、頼光が金太郎のつよさを認めたように、自分のいいところはきっと誰かが見つけてくれるのだと思います。
『金太郎あめ』っていうお菓子があるよね!
金太郎のお顔がずーっと続いているあめなんだって。
どこかで見つけたら、お母さんお父さんと一緒に食べて見てほしいな!